【4113人調査】お墓選びの基準は「先祖代々」から「管理のしやすさ」「継承不要」へシフト 検討層は永代供養・樹木葬・納骨堂が5割超に|介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン
「自分や家族のお墓、どうしよう」――そう考えてはみるものの、何から手をつければいいのかわからない方も多いのではないだろうか。
介護マーケティング研究所が「介護のなかま」登録者4,113人を対象に実施した「自身のお墓に関する調査」では、自分のお墓をすでに準備している人は27%、購入を検討している人は6%だった。一方、67%は「購入の検討はしていない/わからない」と回答した。
また、購入を検討している層では、一般墓だけでなく、永代供養墓、納骨堂、樹木葬なども候補として挙がっている。
この記事では、調査結果から見えた「お墓の種類」「費用」「管理」「継承」についての意識を紹介していく。
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調査結果サマリー
1.自分のお墓、約7割が「購入を検討していない/わからない」
2.一般墓が84%を占める一方、購入検討層では永代供養墓・樹木葬・納骨堂なども候補に
3.お墓の管理に不安を感じる人は55%。子どもへの負担を心配する声も
4.お墓の購入予算が「わからない」人は26%。購入した人では50万~200万円未満が中心
調査詳細
自分のお墓、約7割が「購入を検討していない/わからない」
「自身のお墓を準備済み、もしくは検討していますか?」の質問への回答は「既に用意している:27%」「購入を検討している:6%」「購入の検討はしていない / わからない:67%」と、自身のお墓を準備、または検討している層は約3割と、まだ少数派だった。
一方で、家族との対話状況を見ると、既にお墓を用意している層では65%が家族と話し合ったことがある(「よく話をしている:20%」+「少し話をしたことがある:45%」)のに対し、検討をしていない層では話し合いの経験がある人は43%にとどまった。
お墓を準備している人ほど、家族と話し合った経験が多いことが窺える。
一般墓が84%を占める一方、購入検討層では永代供養墓・樹木葬・納骨堂なども候補に
種類別では、既に用意している層の84%が一般墓という結果に。
一方で、これから購入を検討している層では、注目しているお墓の種類に違いが見られた。
●既に用意している
一般墓 : 84%
納骨堂 : 8%
樹木葬 : 5%
永代供養墓(合祀墓) : 3%
●購入を検討している
一般墓 : 32%
永代供養墓(合祀墓) : 22%
納骨堂 : 14%
樹木葬 : 14%
まだ具体的には考えていない : 12%
購入を検討している層では、一般墓に加えて、永代供養墓、納骨堂、樹木葬なども候補として挙がっている。
また、「お墓を選ぶ際に最も重視すること」を尋ねたところ、既に用意している層では「先祖代々のお墓であること」が34%で最多。一方、これから購入を検討している層では、「管理のしやすさ」が最多で25%となった。
●既に用意している
先祖代々のお墓であること : 34%
立地 : 21%
管理のしやすさ : 14%
特にない : 13%
価格 : 9%
継承不要 : 4%
●購入を検討している
管理のしやすさ : 25%
価格 : 22%
継承不要 : 22%
立地 : 20%
安心感 : 5%
先祖代々のお墓であること : 2%
「継承不要」を重視する人の割合は、既にお墓を用意している層の4%に対し、購入を検討している層では22%であり、購入を検討している層では、継承を前提としないお墓の選び方を重視する人も一定数いることが分かった。
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お墓の管理に不安を感じる人は55%。子どもへの負担を心配する声も
購入を検討している261人に「お墓の管理に不安はありますか?」と聞くと
ある:55%
わからない:23%
ない:22%
となり、半数以上がお墓の管理に不安を覚えていることが分かった。
不安に思う理由の自由回答では
- お墓の管理には手間や費用がかかるため、将来的に自分だけで対応できるか不安に感じています。家族の状況や生活環境が変わった時に、負担にならない形で維持できるのか心配があるためです [30歳 女性]
- 自分が死んだ後に、管理費などが子どもたちの負担になると申し訳ない [45歳 男性]
- 子孫がいつまで続くかで不安 [23歳 女性]
といった、残された家族の負担を心配する声の他
- 無縁になった場合とか納骨堂の会社がつぶれた場合とか問題がわからない [50歳 女性]
- 管理会社やお寺さんがいつまで続くかわからないからです [69歳 男性]
という、管理を担う寺院や管理会社の将来性を不安視する声も見られた。
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お墓の購入予算が「わからない」人は26%。購入した人では50万~200万円未満が中心
購入を検討している層のお墓の購入予算を見ると
50万円未満 : 25%
50万~100万円未満 : 23%
100万~200万円未満 : 18%
200万~300万円未満 : 5%
300万円以上 : 3%
わからない : 26%
で、「わからない」が最多となった。
また、「購入の検討はしていない/わからない」と回答した人に、お墓について検討していない理由を尋ねたところ
まだ必要な時期ではない : 32%
管理が大変そう : 26%
費用が気になる : 23%
跡継ぎがいない : 21%
散骨したい : 18%
となり、こちらも費用が不透明なことを理由に挙げている人が23%存在しており、「何となく考えているけれど、いくらかかるものなのか分からない」という層が一定数いることが分かった。
実際にお墓を既に用意している人の購入費用は、樹木葬を除く全てのお墓の種類で「50万~200万円未満」に回答が集中。
50万円未満 : 7%
50万~100万円未満 : 14%
100万~200万円未満 : 16%
200万~300万円未満 : 7%
300万円以上 : 4%
購入していない(先祖代々のお墓) : 52%
購入を検討している層の予算感では「100万円未満」が最多となっており、購入予算について「わからない」と回答した人が26%いることから、予算の目安をつかめていない人が一定数いることが窺えます。
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本調査結果を通じて
「今回の調査から見えてきたのは、すでにお墓を所有している層とこれから検討する層の間にある”お墓に対する価値観の変化”です。
すでにお墓を所有している人の8割以上が”イエ”のつながりを象徴する一般墓を守っているのに対し、検討層では『家族に負担を残したくない』という意識が強く働き、永代供養や樹木葬など自分たちの代で完結できる供養へと明確にシフトしています。
また、継承者問題にとどまらず、寺院や管理会社の持続可能性にまでユーザーの不安が及んでいる点も特徴的です。今後は立地や価格の訴求だけではなく、『残された家族に手間をかけさせない安心感』をいかに提供できるかが、業界全体に問われていると言えるでしょう」(介護ポストセブン・介護マーケティング研究所 編集長・大橋拓哉)
アンケート概要
調査主体:介護マーケティング研究所by介護ポストセブン
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査対象:『介護ポストセブン』会員組織『介護のなかま』登録者
調査地域:全国(国内)
調査期間:2026年4月3日(金)~2026年4月21日(火)
有効回答者数:4,113名
調査データのご利用について
本記事に掲載している調査データは、出典を明記いただければ自由に引用いただけます。
出典:【4,113人調査】お墓選びの基準は「先祖代々」から「管理のしやすさ」「継承不要」へシフト 検討層は永代供養・樹木葬・納骨堂が5割超に(介護マーケティング研究所 by 介護ポストセブン)
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