占星術研究家・鏡リュウジさんが教える12星座別「風の時代」に幸運をつかみとるポイント
2020年に200年スパンでの大きな変化があって『風の時代』に入った。2020年から始まっている大きな時代の変化を決定的に推し進めるような動きが、2025年にかけて起こる可能性があるのだそう。この激変期を乗り切るために、いまからどう備えておけばいいのかーー12星座別の対処法を鏡リュウジさんに聞きました。
教えてくれた人
鏡リュウジさん/占星術研究家・翻訳家
1968年、京都府出身。高校時代より執筆活動を始め、心理学的アプローチをまじえた占星術をいち早く日本で紹介した占星術界の第一人者。大学で教鞭をとるなど、アカデミックな世界での占星術の紹介にも積極的に取り組んでいる。「東京アストロロジー・スクール」主幹。
12星座別・幸運をつかみとるポイントを紹介!
山羊座を運行していた冥王星が11月に水瓶座へ移動するという。この冥王星は“破壊と再生”の星と呼ばれ、物事を根底からひっくり返して社会や人々の考え方を大きく変える天体。それに加えて2025年には、時代を司るといわれる3つの惑星が星座を移動することから、西洋占星術界では「大変革の時代」が到来するといわれている。
「天体が星座を移動するときには、みんなの記憶に残るような象徴的な出来事が起こりやすいと考えられています。今回は2024年11月20日、2025年は3月30日、5月25日、7月7日が冥王星・海王星・土星・天王星の移動日。実に数か月ごとに、大きなニュースが聞こえてきそうなのです」(鏡さん・以下同)
【1】牡羊座
社会の動きを参考に、いろいろなことを試す
2025年に最も時代とシンクロしそうなのが牡羊座。土星と海王星の影響から、一気に勝負を決めたい思いと攻撃されるのを恐れる気持ちがせめぎ合い、足踏みしがち。
2024年秋は身近にフリーで働く人も増え、仕事でも生き方でも、「何かに寄りかかれる時代ではない」という思いを新たにしそう。
そんな気持ちを後押しするように、いままでにない仕事や役目が舞い込んでくる可能性があります。年末までに確かめるのは、それらをどう自分が受け止めるか。いいなと思うならゴーサイン、違和感があるならストップを。自分の中での「あり・なし」を確かめていくうちに、今後の立ち位置が明確になるでしょう。やってみたいことには気軽にトライするのも大事。
年内は冥王星がもたらすさまざまな出来事と向き合い、運命の仕分け作業をしながら、やりたいことをリスト化しましょう。
<開運ポイント>立場に縛られるのはNG。視点を変えてみて
興味がある分野で副業を始めてみるなど、いまの自分のことをよく知らない人がいる場所に身を置くと、視点が変わりそう。「自分のときはこうだったのに」とぼやくのは厳禁。常に新しいやり方を学び、心の新陳代謝を図って。ただ、その中で譲れないものがあれば、それはあなたの核になること。人には押しつけず、自分では大切に。
【2】牡牛座
足元を見つめ直し、やりたいことに再挑戦を
自分が信じてきた価値観が崩壊し、誰かを頼ろうとしても怖くなってしまう2025年。自力でどうにかしようと頑張っても、お金の使い方を間違えると生活力がグッと落ちてしまいそう。
年内にしっかりと自分の足元を見つめ、多少のことでは慌てない胆力を身につければ、何があってもグラグラしなくなります。不規則な生活を改め、健康を意識することで自然と背筋が伸びてくるでしょう。
また、長年手を出せずにいたことには挑戦を。成功か失敗かは問題ではありません。行動を起こしたという事実が未来を変えていくはずです。できれば、牡牛座で満月になる11月16日までにやり遂げられるよう計画を立てると納得のいく結果が出せ、今後の方向性も具体的に見えてくるでしょう。
自分にはこれがあると確信が持てれば不安がなくなり、迷わず前に進めるはず。
<開運ポイント>金銭感覚の乱れに注意!情報は真偽の確認を
人を信じていいのかどうか、迷いやすくなる時期。頼れる相手を見つけましょう。ただ、相談し合うのはいいのですが、お金や物の貸し借りはトラブルのもと。金銭面や資産の悩みを打ち明ける場合は、具体的な金額などは決して明かさないで。しつこく聞いてくる人は遠ざけて正解。よさそうな話の真偽は、必ず自分で確認を。
【3】双子座
あなたらしさを大事に、個性を生かす行動を
自分のスタイルを貫きたい気持ちと、それを変だと言われたくない感情が入り交じる時期。いろいろ工夫した結果、まるで目立たない存在になってしまいそう。
とはいえ、2025年の天王星は、「もっとあなたの内なるパワーを解放してみて」と促してきます。変化を急がず、でも恐れすぎずに、自分のやってみたいことから始めてみましょう。
12月15日に双子座で満月となるため、年内に自分を満たす具体的なアクションを起こすと、手応えが感じられやすくなります。さまざまなチャレンジをする機会にも恵まれますから、少しでも心が動いたものには、ためらわず行動を起こして。
完璧にはいかないかもしれませんが、実際にやってみれば悔いはないはず。ここで立ち止まると心にひっかかるものを残すことに。ぜひ、トライしてみてください。
<開運ポイント>好きなスタイルを貫き、周囲にも公言する
双子座にとって、この先1〜2年で最も大事なことが「個性」。我を出さないで抑えてしまうと、自分とは何か、その本質を見失ってしまいそうです。「これが好き」「この服を着る」「家の壁紙を絶対これにする」など、あらゆる場面で自分をどんどん出していってください。自己主張をすればするほど、自由になっていくでしょう。
【4】蟹座
権力にとらわれず、本当の実力をつける
組織への帰属意識と、そこから飛び出したい願望がぶつかり合って、2025年はどっちつかずになってしまいがちです。
権力重視になるとどこかで虚しくなりそうですが、そのエネルギーが向上心と実直な努力に向かうと実力がつきます。権力や立場にこだわらず、自然に尊敬されるような実力者を目指せば星からの幸運のギフトが受け取れるでしょう。
年内は、冥王星から自分の中の美意識と向き合うテーマを与えられそう。魅力を感じなくなっていた分野への思いが再燃し、「やっぱり好き」と思うかもしれません。
または、「魅力を感じなくなったのには理由があったんだ」と納得し、その分野から離れる場合もありそう。
手放すことを恐れず、素直に自分の気持ちと向き合えば、心の区切りがついてスッキリするでしょう。
<開運ポイント>働き方を変えるときは力関係に気をつけて
自分が力を持っていることに無頓着になると、ハラスメントと言われることがありそう。勤務年数が長くなり、複数の部下がいるなど、自分が上の立場になったときは慎重に行動を。
大企業から規模の小さな会社に転職するような場合は、過去のやり方をいったん忘れて。謙虚になると支えてくれる人に恵まれます。
【5】獅子座
広い世界への恐れを手放し、飛び出してみて
探求心を刺激されて、広い世界に飛び出していきたいと思う一方で、未知の物事への恐れが強く顔を出し、挑戦を避けるようになるとき。でも、内心では土地から土地へ移り住むような生き方への憧れが募り、それができないストレスも高まりそうです。
年内は、そんな意のままにならない環境への不満が噴出。理性ではわかっていても、実はあまり納得がいっていなかったことに対して、がまんができなくなりそうです。
もう「自分さえがまんすれば」と思わずに、言いたいことはきちんと主張してOK。
年末までに、環境改善も積極的に行っていきましょう。すると、自分が心地よい暮らしをして幸せになっても、周囲に迷惑をかけないことがわかってくるはず。一般的とされる暮らしの枠から出て、自由に生きている人の話をたくさん見聞きすると、自分なりのスタイルが見つかるはずです。
<開運ポイント>「きっとできない」と、可能性を狭めないで
やってみる前から「きっと無理」と考えてしまうと、できるはずのことにも挑戦しなくなってしまいます。ダメもとでトライすると、一度失敗しても次につながるアイディアが湧き、限界を突破できるようになるでしょう。友人がヒントをくれることもありそう。悩んだときはあまり深く考えず、気軽に周囲に相談してみましょう。
【6】乙女座
恥ずかしがらずに、個性を出しましょう
今年11月までに、自分のオリジナリティーを見直すことになる乙女座。全体のために自分を犠牲にする場面が多かったかもしれませんが、個人の思いを後回しにしたからこそ得られたもの、それでも自分を大切にしたかったことが明確になって、今後の生き方を考えるいい機会になりそうです。
2025年は、理屈では説明のつかない、オカルトやスピリチュアルといった不思議な世界が気になりだして、「世の中には裏に隠れた真実があるのでは」と思うこともありそう。しかし、クールな土星が浮き足立つ気持ちをしっかり現実に引き戻してくれます。不思議な世界を楽しむまではいいのですが、盲信しすぎないことが大事。
どうして人は目に見えないものが気になるのだろうと好奇心を働かせていると、現実で価値観が一変するような場面でも、たくましく立ち上がる生命力が備わりそう。
<開運ポイント>自分らしさを忘れずに、周囲と折り合いをつける
冥王星が自分との向き合い方についての最終課題を与える年内は、個性の出し方を考えることが増えるでしょう。「こんなこと、言っていいのかな」「場の空気を壊していないかな」と気遣いから口にできなかったことも、少しずつ言えるようになりそうです。ほどよいバランスを見つけることで新しい時代への適応力がつくでしょう。