「慢性膵炎の手術、想像できません」NO老いるLIFE~母と娘のほんわか口福日誌~第23話
漫画家のうえだのぶさんの母は、2年余り慢性膵炎で闘病してきたが、膵管に詰まった「石」を取り除く手術が必要な事態に。手術は「応急処置、本番となる石の除去、術後の処理」と全部で3回――。1度目の手術は無事終了。母に向き合い、時にはギクシャクしながら日々を過ごしていたら――2度目の手術が目前!
※手術の内容や治療法はあくまで著者の母、個人のものです。
想像できません
「原因不明で完治せず膵がんのリスクもあるけど予防策はない」
そんな病気になってしまったうちの母。さらに膵臓の管(膵管)の中には石が詰まっている状態。
膵液の流れを良くするため膵管にステントを付ける手術を受けてから2か月、本番の「膵石を取り除く手術」を受ける日が近づいてきました。
母が発病し、一連の手術を受けたのは「コロナ禍」の真っ最中でした。しかも1回目の手術は入院の翌日で先生に会う時間もなく説明は電話。
「膵管に石が詰まって炎症を起こしている」ということは理解できましたが、「膵管に詰まった石を取る」の件になると正直さっぱり意味不明でした。
「内視鏡手術」はなんとなく想像できます。胃カメラは飲んだことないけど、ああいうのを口から入れるんですよね。
先生「胃を通って十二指腸まで行くと膵臓とつながっている部分があるので」
十二指腸と膵臓の位置、これも栄養士の資格を取る時に基礎栄養学で習ったので想像できます。
先生「そこで内視鏡からアームが出て膵管の中の石を砕きます」
なぬ? 内視鏡からアーム?でも膵管の直径って2mmくらいなんですよね?
どうやって膵管にアームを入れるの? ていうかアームってどんなの????
頭の中にはロボットアニメ的な映像しか浮かばなくて、でも電話で聞いてわかるものなのか自信ないし、先生も時間ないだろうし、小うるさい患者(の家族)だなと思われるのも嫌でそこはそのままスルーしてしまいました。
とにかく「石を砕いて取り除く」という手術をしてもらえることだけは理解できました。
ステントのおかげで久しぶりに脂質制限のない食事を楽しんだ母は、1回目の術後が楽だったせいか2回目の手術も気楽に構えていて、私もなんとなく安心していたんですが。。。
次回、母の2回目の手術に挑みます。
――次回は6月5日公開予定です。
絵と文
漫画家・うえだのぶ
イラストレーター・漫画家。57才。山口県で81才の母とふたり暮らし。40代で地元の短大に入学し、栄養士の資格を取得。地元山口県を拠点に、漫画を利用した食育や時短調理などの栄養講座の講師なども務めている。
ホームページ:uenobu.com アメブロ:https://ameblo.jp/abareinupoti/ インスタ: https://www.instagram.com/nobuueda/?hl=ja
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