<冷凍豆腐>家計お助けレシピ「1食44円でえびチリ風」肉や魚の代わりに凍らせた豆腐を活用する方法
食材の値上げが続くいま、「冷凍豆腐」が話題です。一度凍らせた豆腐は、食感が肉や魚に近くなり、普通の豆腐よりも存在感がアップ。人気料理研究家の島本美由紀さんが冷凍豆腐レシピを教えてくれました。いつもの肉料理や魚料理を、冷凍豆腐で完全再現!
豆腐を冷凍するだけで肉や魚のような食感に変身!
※材料は特記のもの以外、2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
※金額に調味料、ご飯、好みのトッピングや付け合わせ等は含まれません。
教えてくれた人
料理研究家 島本美由紀さん
ラク家事アドバイザー、豆腐マイスター。身近な食材を使い、誰もがおいしく作れるレシピを提案。食品保存のスペシャリストとしても活躍。最新著書『節約&ヘルシー! 冷凍豆腐レシピ77』(小学館刊)では、冷凍豆腐を使ったアイデアレシピを幅広く紹介。
安くてヘルシーな豆腐が肉や魚の代用品に
「冷凍豆腐の作り方は、市販の豆腐を凍らせるだけ。凍らせてから解凍することで組成が変わり、弾力のある食感になるんです」
と、島本美由紀さん。肉や魚の代わりやかさ増し食材として使えるため、食費の節約の強い味方に。
「大豆製品だからヘルシーですし、冷凍室に常備できるのも魅力。豆腐が安く売られているときにまとめ買いして、凍らせておくのがおすすめですよ」(島本さん・以下同)
冷凍豆腐はココがスゴイ
●節約に役立つ
安定して低価格の豆腐を使えば、肉や魚に比べてぐっと食費が抑えられる。いつものメニューに加えればボリュームアップにも。
●ヘルシーで体にやさしい
低カロリー、低糖質、低脂質の豆腐でヘルシーな仕上がりに。植物性タンパク質、大豆イソフラボン、大豆レシチンなど栄養も豊富。
●常備できて便利
冷蔵だと保存期間3~4日の豆腐が、冷凍すれば1~2か月は保存可能に。冷凍室にストックしておけば必要なときに使えて便利。
基本の冷凍豆腐の作り方
1丁丸ごとと、小さく切ってから冷凍するものの2パターンを用意しておくと便利。
「使い勝手がよくなり、料理のバリエーションも広がります。解凍するときは冷蔵室に移すか、密封したまま水に浸けて」。
◆1丁丸ごと冷凍する場合
豆腐を開封せずにパックごと、熱伝導のよい金属のトレーにのせて冷凍室へ。「中心部までしっかり凍るよう、冷凍室で最低24時間、余裕があれば2日ほど放っておくとベスト」。
● 冷凍室に入れるだけで手間いらず
1丁丸ごとなら、パッケージのまま冷凍室に入れるだけだから簡単。凍らせても破裂する心配はないので、未開封のまま入れてOK。
●いろんな形状で使えて便利
「解凍後、好きな大きさにほぐしたりちぎったりして使えば、見た目や食感をより肉や魚に近づけられます。もちろん切って使ってもいいですよ」
◆切ってから冷凍する場合
豆腐をパックから出して水気を除き、好みの形や大きさに切る。ラップを敷いた金属のトレーにのせ、冷凍室で12時間以上おく。切り方は、8等分やさいの目状が使いやすい。
しっかり凍ったら保存袋に移す
●解凍時間が短くてすみ、時短に
切ることで表面積が増えるため、凍るまでにかかる時間や、解凍にかかる時間が短くなる。さいの目状なら電子レンジで解凍しても。
●少量使いができるからラクちん
冷凍カット野菜のように使いたい量だけ取り出して使えるから、少量使いができて便利。切り方別に分けて冷凍保存しておいても◎。
木綿と絹で仕上がりは変わるの?
質感の違う木綿豆腐と絹ごし豆腐では、解凍した後も食感が大きく異なる。好みや料理で選んで。
●絹
絹ごし豆腐は、凍らせると湯葉を重ねたような見た目に。「軽くてなめらかな舌触り。手で握って好みの形に整えやすいのも特徴です」。
●木綿
製造工程で一度水分を抜いている木綿豆腐は、凍らせるとスポンジ状になって食感が増す。「がっしりとして、食べ応えがさらにアップします」。