猫が母になつきません【ご報告】
ご報告
1ヶ月前に母が亡くなりました。50年以上住んだ家を売却先に引き渡す2週間前でした。最後の最後に母は帰りたがっていた家に戻り、住み慣れた家の空気をいっぱい含んで父のところへ行きました。
脳出血を起こして39日間の入院生活。入院中は食事もできずにずっと点滴だけだったのでどんどん痩せていきましたが、最後の顔はとても綺麗でおだやかで、家に連れて帰ってお布団に寝かせた時「おうちに帰ったよ、よかったね」本当にそう思いました。庭のもみじが紅くて、さびは母に近づいて「おばあちゃん、起きて起きて」と頭突きしていました。
家族だけで母を見送ったあとは引越しまで1週間しかなくて、まさに悲しむ間もないバタバタな日々。やっと少し落ち着いてきたところです。
読者の皆様のあたたかいお言葉にいつも励まされていました。本当にありがとうございます。今はまだ母がいないことに実感がないし、引越し先にぽつんと置かれている骨壷もいきなり知らない場所に連れてこられて「ここはどこ?」と所在なさげですが、来年から反省会も兼ねて母が亡くなるまでに感じたこと、学んだことなどをまた描いていこうと思います。よろしくお願いします。
nurarin
お母様、長い間ありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
介護ポストセブン編集部
作者プロフィール
nurarin(ぬらりん)/東京でデザイナーとして働いたのち、母とくらすため地元に帰る。典型的な介護離職。モノが堆積していた家を片付けたら居心地がよくなったせいかノラが縁の下で子どもを産んで置いていってしまい、猫二匹(わび♀、さび♀)も家族に。