前向きになる「口癖」とよい運気を呼び込む暮らし方「まあ、いっか」「玄関をきれいに整える」ほか
仕事に家庭に、なにかとストレスフルな日々の中で、不機嫌な顔で一日を終える人もいれば、いつもニコニコで怒っているところを見たことがないという人もきっと、あなたの周りにひとりはいるだろう。その人たちに共通するのは、“ポジティブ習慣”を持っていること。それさえ知れば、きっとあなたもこれからの人生を上機嫌に過ごせます。
いつも機嫌がいい人の口癖とは? 運気をよくする習慣やアイテムもご紹介。さっそく取り入れてみてはいかがでしょうか。
教えてくれた人
有川真由美さん/作家。著書に『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』、樺沢紫苑さん/精神科医、夫婦漫才コンビ「かつみ◆さゆり」、歌手・女優の小柳ルミ子さん、生田目浩美さん/風水鑑定家
【口癖】ネガティブ言葉をポジティブに言い換えてみる
口癖の影響は大きいという。『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』の著者で作家の有川真由美さんが語る。
●「よし、よし」
「私は原稿を書き終わったら、“よし、よし”と言って、自分の頭をなでるイメージで自分をほめてあげます。せっかくがんばって事を成し遂げても誰も認めてくれないと気分も下がるので、自分で自分をほめてあげることはすごく大事。家事をこなして当然と思われている専業主婦や、周りに誰もいないひとり暮らしのかたは、ぜひ“自画自賛”の習慣をつけてほしいです」
他方で、不安や後悔は右から左へ受け流すようにしていると有川さんが続ける。
●「まあ、いっか」
「どんなことが起きても、“まぁ、いっか”と楽観的になって肩の荷を下ろすことが大事です。病気や事故などどうにもならないことが起きても執着せず、“これでいいのだ”と自分に声をかけてください。不運な目に遭ったときは、“この程度でよかった”と口にすることも必要です」
精神科医の樺沢紫苑さんも、ネガティブな口癖を減らすことを提唱する。
●「とりあえずやってみるか」
「コツはポジティブな言葉に置き換えること。たとえば、“どうせやっても無理”というネガティブな口癖がある人は、“とりあえずやってみるか”などポジティブに言い換えることを意識しましょう。そしてポジティブな気持ちになったときは、その高揚感を言葉にすることが大事です。たとえば朝の散歩の際、“今日は青空がきれいだな”や“風が気持ちいいな”などとポジティブな事実を言葉にすることで、前向きな感情が強化されて自己肯定感が高まります」
夫婦漫才コンビ「かつみ◆さゆり」(◆はハート)の◆さゆり(54才)も“ポジティブワード”の実践者。
●些細なことでも「ありがとう」
「夫婦でご機嫌でいるために、お互いに感謝を伝え合うことを意識しています。かつみ◆さんが自主的に家事を手伝ってくれたときは、夫婦間でも自然に感謝の言葉が出てきます。些細なことでも“ありがとう”と言い合うことは大事やなと思います」(◆さゆり)
いくつになっても若々しく舌鋒も衰えない歌手で女優の小柳ルミ子(71才)が続ける。
●相手に感謝「ありがとう」「ごめんなさい」
「感謝と謝罪をきちんと相手に伝えることはとても大事で、“ありがとう”と“ごめんなさい”は何度でも使うべきです。言葉で相手に伝えることで、自分自身の気持ちが安らぎます」
●夫婦同士、名前で呼び合う
夫婦の場合、お互いを名前で呼び合うことも大切だ。有川さんが知人の例を挙げる。
「それまで何でも“ねえ”や“おい”で済ませていた夫婦の実例で、妻が夫を“〇〇さん”と名前で呼ぶようにすると、夫がすごく喜び、妻の方を向いて返事をするようになりました。すると夫も妻を名前で呼ぶようになり、マンネリ化していた夫婦の関係性が改善したそうです」(有川さん)
【運気】よい運気が入ってくるために
生活習慣や口癖に気をつけたら、最後は「運」頼み。ラッキーなことがたくさん起きる人生であれば、おのずと上機嫌になるというもの。風水鑑定家の生田目浩美.さんが解説する。
●笑顔が開運のポイント
「『笑う門には福来る』というように、笑顔はよい運気を呼び込みます。人に流れる時間は誰もが平等です。いかに笑ってその時間を過ごすかが開運のポイントになります」
●玄関をきれいにする
機嫌をよくし、運気もアップさせるには笑顔とともに生活のベースとなる住まいを整えたい。まずは玄関の掃き掃除だ。
「玄関は運気の出入り口です。玄関をきれいにしていると“きれいな=よい”運気が入ってきます。その際、靴を出しっぱなしだと玄関で下を向くことになり、“陰の気”を家に持ち込むので靴はすべて靴箱に入れましょう。また、傘は乾いていても風水の世界では水を意味します。邪気は湿気を好むので、玄関に傘があると運気を落としてしまう。傘は玄関に置かないか、置くとしても1本にとどめるのが無難です」(生田目さん・以下同)
●キッチン、トイレ、風呂を清潔に
水回りを清潔にしておくことも求められる。
「邪気は悪臭やぬめりを好みます。キッチンやトイレ、風呂などの水回りは清潔を維持し、蛇口などの金属部分は磨いておくとさらに運気がアップします」
そのほかの細かな心がけも忘れずに。
●「財布をパステルカラーに」「お札の向きは肖像画が上を向くように」「就寝時、部屋の入口に頭を向けない」
「今年のラッキーカラーはパステル系なので、財布をパステルカラーにすれば運気が上がります。また財布にはお金以外は入れず、お札の向きは肖像画が上を向くようそろえて入れてください。就寝の際、はりの下など圧迫感を感じるような場所に枕を置くのはNG。また、部屋の入り口に頭を向けないようにも注意しましょう」
やりすぎは禁物。負担をさけて心地よい習慣を身に着けて
取り入れやすい習慣から実践してみてほしい。ただし、やりすぎは禁物。
「ポジティブ習慣の是非を判断する基準は、自分の心や体が元気になること。負担になることは避けて、あくまで自分が心地よくなる習慣を身につけることが大事です。いろいろ試してみて、“あなたの機嫌がよくなるサムシング”を見つけてほしい」(有川さん)
自分を笑顔にする習慣はきっと見つかるはず。まずはそうポジティブに考えよう。
撮影/本誌写真部
※女性セブン2023年9月21日号
https://josei7.com/
●安藤なつさんのポジティブ介護術「介護は人間観察、人に寄り添う面白い仕事です」