「冷めても柔らかい焼豚」「きのこと卵の酸辣湯」ウー・ウェンさんの人気レシピ2選
北京出身の料理研究ウー・ウェンさんの”焼豚”は家族みんなが大好き。いくら作ってもあっという間になくなるんだそう。そして寒い季節には、温かい”酸辣湯”も欠かせない。ウー家の特別な日の食卓に並ぶという焼豚&酸辣湯のレシピを教えてもらった。普段のご飯に是非作ってみて欲しい。
きのこと卵の酸辣湯
きのこのだしで滋味深い味わい体を温めるスープも欠かせません
春の訪れを祝う春節が過ぎ、冬本番。「まだ寒い時期なので、体を温めるスープがあるといいですね」とウーさん。
日本は魚介類でだしを取る文化だが、中国では野菜の旨みを大切にしている。
「いろいろな種類のきのこを使えば、旨みたっぷりのだしが出ます。黒酢やごま油で酸味や香りを加えて、卵を流し込んだら、栄養満点。体を内側から温めて、胃腸を整えましょう」
【材料】
しめじ…150g
生しいたけ…4枚
水…4カップ
卵…2個
ごま油…大さじ1/2
A 黒酢…大さじ2 しょうゆ…大さじ1 こしょう…小さじ1/3 塩…2つまみ
【作り方】
【1】しめじは石突きを取り、食べやすくほぐす。しいたけは石突きを取り、1cm幅に切る。
【2】鍋に水、【1】を入れて火にかけ、煮立ったら弱火にし、ふたをして5分ほど煮る。
【3】Aを加えて味を調える。強火にして溶き卵を回し入れ、ひと息置いてから火を止め、ごま油を加えて香りをつける。
ウー家の焼豚
蒸した焼豚は驚くほどしっとり! 家族が大好きな一皿
「家族みんなお肉が大好きだから、焼豚はいくら作ってもあっという間になくなっちゃうの」
と、ウーさんも嬉しそう。焼豚は最初から調味して煮ると硬くなってしまうので、まず蒸してから味付けするのがポイント。
「私は柔らかい肩ロースが大好きなので、いつもこの部位で作ります。たれを煮絡めるときは強火だと味が染み込まないので、中弱火でじっくりと。冷めてもおいしいごちそうです」
【材料】(作りやすい分量)
豚肩ロース塊肉…400~500g
塩…大さじ1/2
酒…大さじ3
パクチー…2本
みょうが…2個
A 酒…大さじ2 黒酢・しょうゆ…各大さじ11/2 はちみつ…大さじ1 ごま油…大さじ1/2
【作り方】
【1】豚肉は半分に切り、塩、酒を振って全体になじませ、一晩置く。
【2】湯気の立った蒸し器で40分ほど蒸し、そのまま20分置く。
【3】フライパンに【2】、Aを入れ、上下を返しながら、水分が飛ぶまで中弱火でしっかり煮絡める。
【4】パクチーは2cm長さに、みょうがは千切りにして和える。
【5】【3】の粗熱が取れたら食べやすく切って器に盛り、【4】を添える。
教えてくれた人
ウー・ウェンさん/料理研究家
中国・北京出身。ウー・ウェンクッキングサロン主宰。医食同源に根ざした料理が人気で、中国の暮らしや文化を伝えている。『10品を繰り返し作りましょう』(大和書房)など著書多数。
撮影/竹内章雄、鈴木泰助 取材・文/岸綾香
※女性セブン2023年2月9日号
https://josei7.com/
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