至福のもっちり感!皮から作る「鶏とザーサイの水餃子」を料理家ウー・ウェンさんが提案
北京出身の料理研究家ウー・ウェンさんによると、中国の伝統的な祝日である春節には、「家族で料理を囲むことはとても大切」だという。ウーさんの福を呼び込む“口福(こうふく)”な料理は、普段の食卓にも取り入れたい知恵がたくさん詰まっている。そこで寒い冬の疲れを癒やしてくれるウーさん特製の“水餃子”の作り方をご紹介する。
ウー・ウェンさんの「水餃子」皮から作って食べたいときにゆでて
中国の春節は家族が集まってお祝いする大切な時間。そのときに食卓に並ぶ料理に欠かせないのが餃子。日本ではおせち料理で新年を祝うが、中国では「お正月は餃子が主役」とウーさんは話す。
「餃子の“餃”は、“食べ物で交わる”と書き、人と人を食で繋ぐという意味があります。食べるのは日本の年越しそばと同じ大晦日。大晦日に餃子を家族で食べながら、新年へと繋げて新しい年をお祝いします。
皮は家庭で手作りして、好きな具材を包むのですが、餃子作りってやっぱり楽しい! 包丁を使わないので、子供たちも安心して包めます。みんなで作っておいて、食べたいときにゆでればいいから、日本のおせち料理と同様に、お正月にお母さんたちが台所に立つ手間を減らすための知恵でもあるんですよ」
水餃子の皮の作り方
<材料>(20個分)
強力粉…100g
水…60ml
強力粉(打ち粉)…適量
<作り方>
【1】水を入れる
ボウルに強力粉を入れ、分量の水を3回くらいに分けて入れ、そのつど箸で混ぜる。
【2】手でこねる
箸で大きく混ぜ、まとまってきたら、粉に十分水を吸わせ、手でやさしくこねる。
【3】ねかせる
全体がしっとりしたら1つにまとめ、ぬれ布巾をかけて20分ほどねかせる。
【4】打ち粉を振って表面を整える
台の上に打ち粉を振り、手のひらを使って生地の表面がなめらかになるまでこねる。
【5】2つに切る
生地を1つにまとめて包丁で2つに切る。切った1つのかたまりが皮10枚分。
【6】棒状にのばす
打ち粉を振った台の上に【5】をのせ、手のひらで約20㎝の棒状にのばす。
【7】10等分に切る
包丁で端から10等分に斜めに切る。切るたびに90度ずつ回転させ、ピラミッド形を作るように。
【8】手のひらでつぶす
打ち粉を振り、【7】を転がし、手のひらで軽くつぶす。ぎゅうぎゅう押さえず力加減は弱めに。
【9】麺棒でのばす
左手で生地を持ち、右手で麺棒を使ってのばす。麺棒を押すときに力を入れ、引くときに30度ほど回す。
【10】あんを包む
直径8cmにのばして完成。乾きやすいので、数枚のばしたらあんを包むことを繰り返して。
★point
「皮は強力粉と薄力粉を半分ずつ混ぜると伸ばしやすくなります。直径8cmほど伸ばすと包みやすいですよ」(ウーさん)。はみ出ないように気をつけながら、餡はたっぷり包んだ方がおいしい。
鶏肉とザーサイの水餃子
ザーサイで味付けするから塩は不要。至福のもっちりした皮でツルンといくらでも食べられる。