夏におすすめ快眠グッズ11選「腰がだるい、寝付きが悪い」対処法を眠りのプロが指南
夏は1年で最も“眠りの浅い季節”でもあるというのをご存じでしたか? いちばん寝苦しい季節でもあるこの時期を乗り切るために、最新快眠グッズをご紹介。さらに、眠りに関するお悩みに専門家の2人にお答えいただきました。熱帯夜で眠れない夜を過ごす前に、参考にしてみて!
眠りが浅い、夜中何度も目が覚める人は…
刺激から距離を置き、ココロとカラダをゆるめよう。
[アイテム1]香りの力で安眠をもたらす
「過覚醒状態の交感神経をゆるめ、リラクゼーションをもたらすには、香りの力を借りるのも手」。(快眠セラピスト・三橋美穂さん(以下・三橋)
ネムリラ ブレンド精油 ラベンダー 10ml 1650円/生活の木
[アイテム2]“温かい耳栓”で深い眠りに導く
「私自身、耳栓で睡眠の質が上がった経験があり、視覚だけでなく聴覚の刺激も深い眠りの妨げになると実感しました。約20分じんわり温まる癒し効果も◎」(三橋)。
ナイトミン 耳ほぐタイム 767円(編集部調べ)/小林製薬
[アイテム3]深部体温をしっかり上げる
深部体温をしっかり上げる入浴効果爆上げアイテム。「デトックス効果で知られるエプソムソルトは、体を深部から温めます。原料は塩ではなく、硫酸マグネシウム。足つり予防にもおすすめ」(疲労回復の専門家・福田英宏さん、以下・福田)。
エデナ メディカルスパ2kg 1999円/アースコンシャス
疲れがとれない・スッキリと目覚められない人は…
快適な室温と寝巻きでぐっすり&光パワーで覚醒
[アイテム4]光が入らない部屋にも◎ 昼夜リズムを整えるライト
朝日のような白い光と、夕焼けのような赤い光を、2万ルクスの明るさで照射。「セロトニンとメラトニンの分泌リズムを整えてくれるので、朝日が差し込まない場所でも光で起きられるメリットがあります」。
トトノエライト 3万5000円/ムーンムーン
[アイテム5]専門家も太鼓判!疲れをとる最新ウエア
アスリートたちが愛用している、着るだけで副交感神経が優位になる休養時専用ウエア。
「サッカーウエアのメーカーの商品で、運動用の合繊素材と、就寝時などに着られる綿素材を展開していておすすめです」。
XFリカバリー コットンシャツ 7000円/エグゼフ
起きると肩や腰に痛みを感じる人は…
寝具選びとカスタマイズで劇的改善も可能!
[アイテム6]背中の蒸れを減らして寝苦しさも激減
サラサラ感が続くベッドパッド。「夏は背中の蒸れ対策が大切。熱や湿気を放出する素材の寝具を使用することで寝苦しさはかなり軽減できます。エアコンが苦手な人は、こうしたアイテムを使うのも手」(三橋)。
サラフ ドライ パッド(シングル)1万6500円/公大
[アイテム7]腰痛、四十肩でも痛くないポイントを見つけて快眠を
「仰向けになったときに足先がハの字になる人は、腰に負担がかかっている状態。横向きなど寝心地の良い場所を探すことも快眠のコツ。腕の置きやすさ、足の挟みやすさにこだわった枕です」(三橋)。
快眠セラピストが考えた抱きまくら-MM120(約120×45cm)5500円/昭和西川
[アイテム8]頭を冷やすと入眠しやすい
エアコンより優しく、扇風機より涼しい冷風扇。「頭部が冷えると寝付きが良くなるので、頭側に設置するといいでしょう」。
ここひえR4 8980円/ショップジャパン
[アイテム9]抱きしめて呼吸するだけ
お腹に内蔵されたエアバッグが、膨らんだりしぼんだり。3秒吸って7秒吐く、心地良い眠りの呼吸をガイドしてくれる。
ルルド おやすみグースピー(アイボリー)1万1000円/アテックス
いいきをかいたり寝言を言う人は
まずは記録。客観視すれば対処法が見えてくるかも?
[アイテム10]睡眠の深さがひと目でわかる
寝ているときの体の動きや寝言などを記録し、ノンレム睡眠とレム睡眠の波形がわかる、睡眠アプリ。起きたい時間帯をセットすると、レム睡眠のタイミングでアラームが鳴るので心地よい目覚めが実現する。
無料アプリ。Sleep Meister Lite/アミュゼ・ラボ
[アイテム11]いびきのボリュームや睡眠環境も計測
寝姿勢、いびき、寝床内温度、睡眠ステージを計測。「ウエスト部分に装着するだけで、家族と寝ていても、正確な睡眠計測をしてくれる優秀なガジェットです。眠るごとにコインが溜まるゲーム性もユニーク」(三橋)。
ブレインスリープ コイン 8800円/ブレインスリープ
眠りの悩みにプロがアンサー!
1.起きると腰がだるい人はタオル補整で改善
「腰のだるさは、マットレスと背骨のS字カーブが合っていないことが原因の場合がほとんど。腰のカーブのすき間を埋めるようにタオルを細長く三つ折りしてマットレスの上に置くと楽になることが多いです。寝具がへたった場合にも、イラストのように数種類を組み合わせてくぼみを補整すると、寝心地がぐんとアップします」(三橋)
2.眠れないときは羊を数えるのではなく100からカウントダウンを
「Sleep(眠る)とSheep(羊)の言葉遊びと“シー”という発声が入眠に良いとされてきましたが、日本語では意味はありません。入眠におすすめなのは、100からカウントダウンする方法。途中で止まったらまた100から開始を。いつの間にか眠れますよ」(三橋)
3.「いびき」は舌のトレーニングで軽減
「口の中の筋肉がたるむと睡眠時に舌の根元が落ち、いびきの原因に。そうならないためにも、舌のトレーニングをしましょう。口を閉じたまま、舌を右に左に回してみてください。いびきが軽減するだけでなく、フェイスラインもスッキリするはずです」(三橋、以下同)
4.パートナーの寝返りで眠りが浅くなる
「パートナーの体温や気配は入眠には良いのですが、体の動きやいびきなどで眠りが浅くなる人が多いのも事実。一緒に眠るなら、シングルベッドを2台くっつけ、かけ布団は夫婦別々にするのがおすすめ。子供やペットも同じ。寝返りは我慢せず、母親もしくは飼い主である自分が健康でいることを一番に考えて」
5.夜中にトイレで目が覚める
「加齢とともにADHという抗利尿ホルモンが減るので、トイレが近くなるのは当然。利尿作用のあるカフェインは夕方以降摂らないようにして、お腹を冷やさぬように腹巻きをするのもいいですよ。トイレを嫌がり水を飲まない人もいますが、脱水状態にならないよう、水分補給は忘れずに」
6.更年期のホットフラッシュで眠れない
生活全般の見直しで睡眠力の底上げを。「まごわやさしい」の食事で内臓からリラックス!
「ま(豆)、ご(ごま)、わ(わかめなどの海藻)、や(野菜)、さ(魚)、し(椎茸などのきのこ)、い(芋)など、日本人にはおなじみの消化吸収の良い食材を鍋料理などで食べてみてください。一時的に深部体温が高まり、下がるときにはよく眠れて自律神経のバランスが整います。更年期の症状が軽減されることもあるんですよ」
7.体に力を入れて抜く「筋弛緩法」で良い睡眠を
「英リヴァプール・ジョン・ムーア大学の研究で、1回30分、週に3回以上の軽度の運動でホットフラッシュが緩和されると明らかになりました。ただ、週3回の運動はなかなか大変。苦手なかたは、10秒ほど体に力を入れてから一気に脱力する『筋弛緩法』がおすすめ。寝る前に行うとリラックスして入眠できます」
※紹介する商品やサービスは、売り切れたり、アップデートなどで提供が中断される可能性もあります。各自お問合せください。
教えてくれた人
三橋美穂さん/快眠セラピスト
福田英宏さん/疲労回復の専門家
イラスト/サヲリブラウン 取材・文/辻本幸路
※女性セブン2022年8月4日号
https://josei7.com/
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