朝の薬膳スープでむくみ解消!10分でできるお手軽レシピ10選
ふだんの食事をスープに置き換えることで、栄養を補給しながら、無理なくやせやすいカラダにしませんか。朝に薬膳スープを飲むことで、むくみ解消&お腹スッキリ。料理家で国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんが、どれも10分ほどで完成するお手軽レシピで教えてもらいました。毎日続けて、夏までにスッキリボディを実現しちゃいましょう!
※材料は2人分です。
※電子レンジは600Wのものを使用しています。
身近にある薬膳食材を使ったスープで体を活動モードに
薬膳では、生薬だけでなく身近な食材にも多くの効能があると考えられています。食材のパワーを余すところなく取り入れたスープで朝の体を目覚めさせ、便通やむくみもスッキリ。今回のレシピを考案してくれた料理家で国際中医薬膳師の齋藤菜々子さんは、「朝の体がスッキリと整いますよ」と言う。
「たとえば冬に溜まった毒素を排出するとされる菜の花は、食べ過ぎた翌日におすすめの食材。薬膳は季節や体調に合う食材を取り入れる考え方で、実はとても手軽。母から“朝はみそ汁だけでも飲むように”と言われて育ちましたが、体が内臓から温まり活動モードに切り替わるスイッチになります。スープなら作り置きもでき、忙しい朝にもぴったり!」(齋藤さん)
■やせPoint
・水分代謝を上げてむくみを取る
・お通じをよくする
・食べ過ぎて弱った胃腸を休める
豆乳カレースープ
スパイスで体のスイッチを入れて
<作り方>
【1】鍋にオリーブオイル大さじ1/2を中火で熱し、にんにくとしょうがのみじん切り各1片分、豚ひき肉100gを炒める。
【2】ひき肉が白っぽくなったら、水1カップ、ケチャップ大さじ1、カレー粉小さじ1、塩・しょうゆ各小さじ1/2を合わせたものを加える。
【3】半分に切ったオクラ8本を加え、煮立ったら弱めの中火で3分煮る。
【4】豆乳(無調整)1カップ、縦半分に切ったミニトマト5個、スプーンですくった絹ごし豆腐1/2丁を加え、沸騰させないように温める。
<薬膳MEMO!>
オクラ:お通じによい
トマトパンスープ
濃厚スープがバゲットに染み込む
<作り方>
【1】3cm幅の斜め切りにしたバゲット4切れは、トースターで香ばしく焼く。
【2】鍋にオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、ほぐしたしめじ1/2袋とみじん切りのにんにく1片分をしんなりするまで炒める。
【3】トマトジュース(無塩)11/2カップ、水1カップ、顆粒コンソメ小さじ1/2、塩小さじ1/4、砂糖ふたつまみを合わせ、【2】に加えて弱めの中火で3分煮る。
【4】【1】を加えて2~3分煮て、器に盛り、粗びき黒こしょう・粉チーズ・みじん切りのパセリ各適量を振る。
<薬膳MEMO!>
トマト:消化を助ける・むくみを解消
しめじ:お通じによい
水餃子ときのこのとろたまスープ
とろみで体を温め、めぐりよく
<作り方>
【1】鍋にごま油大さじ1/2を中火で熱し、薄切りのしいたけ2枚、3等分に切ってほぐしたえのきたけ1/2袋、ほぐしたまいたけ1/2株を加え、しんなりするまで炒める。
【2】水2 1/2カップ、鶏がらスープの素・塩各小さじ1/2、しょうゆ小さじ2を加え、煮立ったら市販の冷凍水餃子6個を加えて指定の時間煮て火を止める。
【3】小さじ2の水で同量の片栗粉を溶き、【2】に少量ずつ加える。
【4】再び中火にかけ、とろみがついたら、溶き卵1個分を少しずつ加える。
【5】【4】の卵が固まったらこしょう適量を振って器に盛り、ラー油適量をかける。
<薬膳MEMO!>
えのきたけ・まいたけ:お通じによい
さつまいもと青菜のミルクスープ
甘みがじんわり染みわたる
<作り方>
【1】さつまいも1/2本は1cm幅のいちょう切りにし、たっぷりの水に約5分さらしてアクを抜く。水気を軽く切り、耐熱皿にのせて軽くラップをして電子レンジで4分加熱する。
【2】鍋にオリーブオイル小さじ1を弱めの中火で熱し、2cm幅に切ったベーコン2枚を軽く炒める。
【3】水3/4カップ、牛乳11/2カップ、塩小さじ1/2、【1】、4cm長さに切った小松菜1/2把を加えて強火で煮る。
【4】煮立ったら蓋をし、弱火で2分煮る。
<薬膳MEMO!>
さつまいも・小松菜:お通じによい
菜の花と卵のみそスープ
春の苦みでお腹も目覚める
<作り方>
【1】鍋にだし3カップを入れて中火で熱し、煮立ったら8等分のくし形切りにした玉ねぎ1/2個を加え、蓋をして弱火で5分煮る。
【2】3等分に切った菜の花1/2束を加え、中火で1~2分煮る。
【3】強めの中火にし、煮立ったら溶き卵1個分を少量ずつ加え、卵が固まったら火を止めてみそ大さじ11/2を溶く。
<薬膳MEMO!>
菜の花:デトックス効果
なすのポタージュ
なめらかな舌触りで食べ過ぎた翌日にも◎
<作り方>
【1】なす3本は皮をむいて薄い半月切りにし、玉ねぎ1/2個は薄切りにする。
【2】鍋にオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、【1】を炒める。
【3】【2】がしんなりしてきたら、水3/4カップ、顆粒コンソメ小さじ1/2、塩小さじ1/4を加え、煮立ったら蓋をして弱火で7分煮る。
【4】ハンドブレンダーで【3】をなめらかになるまで撹拌し、牛乳3/4カップを加えて加熱し、塩適量で味を調える。
【5】器に盛り、好みでオリーブオイル適量をかけ、粗びき黒こしょう適量を振る。
<薬膳MEMO!>
・なす:むくみを解消
ひき肉とレタスの春雨スープ
しょうがが香るさっぱり麺風
<作り方>
【1】鍋にごま油大さじ1/2とせん切りにしたしょうが1片を入れて中火で熱し、香りが立ってきたら豚ひき肉100gを炒める。肉の色が変わったら酒大さじ1を回しかけて炒める。
【2】水21/2カップ、オイスターソース大さじ1、しょうゆ大さじ1/2を加え、煮立ったら半分に切った緑豆春雨20gを加え、柔らかくなるまで煮る。
【3】手でちぎったレタス1/3個を加え、しんなりしたら塩・こしょう各適量で味を調える。
<薬膳MEMO!>
・レタス・緑豆春雨:むくみを解消
たけのことブロッコリーのポトフ
たっぷりマスタードで爽やかに
<作り方>
【1】たけのこ(水煮)100gは1cm幅のくし形切りに、玉ねぎ1/4個は4等分のくし形切りにする。にんじん1/3本は5mm幅の輪切りに、ブロッコリー1/2株は小房に分ける。ソーセージ4本は斜めに浅い切り込みを入れる。
【2】鍋にオリーブオイル大さじ1/2を中火で熱し、【1】の玉ねぎとにんじんを炒める。
【3】玉ねぎが透き通ったら、水21/2カップ、顆粒コンソメ小さじ1/4、塩小さじ1/2、残りの【1】、スナップえんどう4本、ローリエ1枚を加え、煮立ったら蓋をして弱火で5分煮る。
【4】器に盛り、粗びき黒こしょう適量を振り、粒マスタード適量を添える。
<薬膳MEMO!>
・たけのこ:デトックス効果 お通じによい
・スナップえんどう:むくみを解消
たっぷりねぎのわかめスープ
少し冷える朝にお手軽温活
<作り方>
【1】塩蔵わかめ30gは水洗いし、たっぷりの水に浸けて戻したら水気を絞り、食べやすい長さに切る。
【2】鍋にごま油小さじ1を中火で熱し、2cm幅に切った豚ロース薄切り肉100gを炒め、色が変わったら水21/2カップ、鶏がらスープの素小さじ1/2、しょうゆ大さじ1/2、塩小さじ1/4、【1】、斜め薄切りにした長ねぎ1/2本を加え、煮立ったら弱めの中火で3分煮る。
【3】【2】をこしょう適量で味を調え、白いりごま小さじ2・ごま油各小さじ1を加える。
<薬膳MEMO!>
・長ねぎ:体を温めて代謝を上げる
・わかめ:お通じによい むくみを解消
きゅうりとトマトのさっぱりスープ
清涼感たっぷりの飲むサラダ
<作り方>
【1】鶏ささ身2本は薄い削ぎ切りにして片栗粉小さじ1をまぶす。
【2】鍋に水21/2カップ、酒大さじ1、酢大さじ1/2、塩・鶏がらスープの素各小さじ1/2を入れて強めの中火で熱し、煮立ったら【1】を加えて中火で1分煮る。
【3】きゅうり1本は縦半分に切って斜め薄切りに、ミニトマト5個は縦半分に切り、【2】に加えて1分煮る。
【4】器に盛り、好みでざく切りのパクチー適量を添える。
<薬膳MEMO!>
・きゅうり・トマト:むくみを解消
・トマト:消化を助ける
教えてくれた人
料理家・国際中医薬膳師 齋藤菜々子さん
食による心身の充実と「今日からできるおうち薬膳」がモットー。著書に『基本調味料で作る体にいいスープ』(主婦と生活社)など。
撮影/市瀬真以 スタイリング/木村柚加利、小坂 桂、鈴石真紀子 デザイン/速水竜太 取材・文/西谷友里加 撮影協力/UTUWA
※女性セブン2022年3月17日号
https://josei7.com/
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