高齢者の買い物をサポートするアプリ「特売日のチェック」「買い忘れを防ぐ」ほか7選
「必要なものを買い忘れた!」「買いすぎちゃって家計が赤字…」など、年齢を重ねるにつれ、買い物に関する“うっかり”が増えていないだろうか? そこで、シニア世代のお買い物や家計管理に役立つおすすめのアプリについて、家事・節約アドバイザーの矢野きくのさんに伺った。
買い物や暮らしに役立つアプリ厳選7
「アプリの中には、買い物や節約に役立つものもあるので、有効に使ってほしいですね」と、矢野さん。
年金生活の場合はとくに日々の買い物でもなるべく節約に努めたいもの。シニア世代におすすめのアプリをピックアップし、解説いただいた。
1. シュフー:全国12万店以上のチラシをチェックできる
イトーヨーカドーやサミットなどのスーパーをはじめ、ドラッグストアやデパートなどのチラシが無料で見放題のアプリ。日本全国12万店以上が掲載され、近所の店から特売情報も届くので家計のお助けに。
「全国の折り込みチラシや特売情報をスマホでチェックできるので、自分の家の新聞に入らないチラシも見ることができ、少し遠くの店の情報でもチェックできます」(矢野さん、以下同)
節約のため新聞購読をやめたシニアもいるが、スーパーのチラシが手に入らず不便という声も。アプリで見られてお得情報を仕入れられるのは便利だ。
2.トクバイ:スーパーやドラッグストアの特売をゲット
全国47都道県のスーパーやドラッグストアのチラシが無料で見られるアプリ。近所のスーパーのリアルな今日の特売情報も得られるので、スマホを片手にチェックしながらお買い得品をゲットできる。
「こちらもシュフーと同じようにチラシをチェックできるものです。食用油や小麦製品など値上げが続いているので、アプリで情報を得て特売日に買うことをおすすめします。
ドラッグストアや100円ショップの情報もあるので、チェックしてみてください」
3. MONOCAL:割引金額を計算
計算機能のほか、買い忘れなどを防ぐ買い物メモが付いているアプリ。
「買い物リスト機能に加えて、単価計算や割引計算機能も付いています。お店でどっちが安いか、単価で計算したいときに便利に使えます。スライダーを動かすだけで割引後の金額が計算できるなど、簡単な操作なのもシニア世代にとって使いやすいですよ」
4.レジゴー:買い物の時短にも役立つ
大手スーパーイオンの買い物システムを利用するセルフレジアプリ。店舗に用意されている専用端末か自分のスマホにアプリを入れて使う。買い物金額を確認しながら買い物できるため、買い忘れや買い過ぎを防げる。
「このアプリは大型スーパーイオンのお店の端末、もしくは自分のスマホに入れたアプリで、買いたい商品のバーコードを読んで買い物カゴに入れ、最後に専用レジで支払い手続きをするというものです。
マイバスケット(自分のレジカゴ)も使うことができるので、商品を読み取ってカゴに入れ、最後に支払いだけすれば、袋に詰める手間もないので、買い物の時短にもつながります」
利用できるのは、食品売場とのことだが、店舗によってはそれ以外の売場でも使える場合があるとのこと。店舗によってはレジゴーのサービス提供をしていない店舗もあるので、お近くのイオンをチェックしてみて。
5. KAERU:物忘れが心配な人の買い物もサポート
「買ったことを忘れてまた同じ物を買ってしまった」「スーパーについたら何を買いにきたか忘れてしまう」「最近すっかり物忘れが増え、ひとりでの買い物も心配…」。そんな人に向けたお買い物サポートアプリにも注目だ。
買い物アシスタントアプリ「KAERU」には、認知機能に不安を覚えてきた人のための機能が満載。よく行くお店を登録しておけば、スマホの位置情報と連動して、お店に近づくと「買うものを確認しよう」と、マスコットキャラのかえるくんが教えてくれる。
また、買い物メモ機能によって、買い物メモはもちろん、前回買ったものの一覧が表示されたり、買ったものを写真で記録しておけるので、二重買いを防ぐのに役立つ。
さらに、今春リリース予定の機能としてプリペイド機能があり、家族などがあらかじめ上限を設定しお金をチャージしておけば、買い過ぎを防ぐこともできる。
認知症の当事者に使ってもらった声を反映して開発されており、日々の買い物をしやすくする工夫が取り入れられている。高齢の親の物忘れが心配だけど、日々の買い物は楽しんでほしい。そんなとき、親のスマホに入れて、一緒に使ってみるのもいいだろう。
6.リミッター:食材の賞味期限も賢く管理
食品のバーコードを読み取ると、賞味期限日が迫っているものを通知してくれるアプリ。冷蔵庫の中身を管理できるほか、食材を使いきるためのレシピ検索や、楽天やAmazonと連携して購入することで食材の補充もスムーズ。
また、防災用としてストックした商品などを登録し、期限内に食べるといった使い方も。
「賞味期限を忘れて、買った食材を無駄にしてしまうこともありますよね。フードロス削減や節約のためにもこのアプリで賞味期限を管理するのがおすすめです」
7. Rakuten Pasha(楽天パシャ):レシートを撮って得する!
買ったレシートを写真に撮って送信するだけで楽天ポイントが貯まるアプリ。
毎日届く「トクダネ」(クーポン)を受け取り、スーパーやコンビニなど全国の対象店で対象商品を購入しレシートを撮影して送信すると、楽天ポンイトがもらえる。
「貯まった楽天ポイントは楽天市場や、Rポイント対応の店で1ポイント1円で使うことができます」
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買い物は食品など毎日必要なものを買うという目的以外にも、歩くことで運動にもなるし、新たな物に触れることでリフレッシュや脳の刺激にもなる。自分に合ったアプリを取り入れ、いくつになっても買い物をスムーズに楽しみたい。
教えてくれた人
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK「ごごナマ」準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムを連載中。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書:「シンプルライフの節約リスト」、「『節電女子』の野菜レシピ!」など。https://yanokikuno.jp/
構成/介護ポストセブン編集部
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