皇后雅子さま、全国赤十字大会にご出席 裏方として参加された愛子さまとの”母娘の絆”
2025年5月13日、日本赤十字社の名誉総裁を務める皇后雅子さまが明治神宮会館で開催された全国赤十字大会に出席された。式典では、雅子さまが赤十字の活動に貢献した個人や団体の代表13人に有功章を手渡された。
日本赤十字社に勤務する天皇皇后両陛下の長女・愛子さまも会場に入られていた。愛子さまが職員として携わられるのは、今年で2回目となる。
仕事に励まれる愛子さまに「うれしく思う」
昨年の全国赤十字大会で、雅子さまが愛子さまと会場で会うことはなかったそうだが、雅子さまは「(愛子さまが)スタッフとして従事したことをうれしく思った」と話されたという。
愛子さまが日本赤十字社に就職されたのは2024年4月1日。同月23日に開催された「春の園遊会」で、雅子さまが俳優の北大路欣也と懇談され、「愛子さま、ご卒業、ご就職おめでとうございます」というお祝いの言葉に対し、「仕事では周りの方、とてもいい方に囲まれて楽しく…」と愛子さまの職場について嬉しそうに話された。
また、同年12月、雅子さまの誕生日に文書で感想を公表された際にも、愛子さまについて「職場では、周囲の方々に温かく御指導いただき、仕事についてもやり甲斐を感じながら励んでいる様子をうれしく思っています」と綴られていた。
ご成婚前は外務省に勤められ、キャリアウーマンだった雅子さま。かつて、ご自身が仕事に励まれたように、愛子さまが社会の一員として活躍されていることを喜ばれているようだ。
国民に寄り添う両陛下を見て愛子さまはボランティアの道へ
日本赤十字社に就職された際に公開された愛子さまの文章で「私は、天皇皇后両陛下や上皇上皇后両陛下を始め、皇室の皆様が、国民に寄り添われながら御公務に取り組んでいらっしゃるお姿をこれまでおそばで拝見しながら、皇室の役目の基本は『国民と苦楽を共にしながら務めを果たす』ことであり、それはすなわち『困難な道を歩まれている方々に心を寄せる』ことでもあると認識するに至りました。そのような中で、ボランティア活動を始め、福祉活動全般に徐々に興味を抱くようになりました」と綴られている。
福祉関係の仕事を選ばれた理由の一つに、国民に寄り添われるご両親の影響があったことがうかがえる。そして、愛子さまが公務と仕事の両立に励まれているのは、代替わり後、精力的に公務を続ける雅子さまの背中を見ているからかもしれない。
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