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暮らし

シニアの暮らしが便利に楽しくなる神アプリ5選|買い物の代行やパズルで懸賞応募も!

 買い物代行アプリで日々の買い物がラクになったり、東海道五十三次を旅する気分になれる歩数計アプリでウオーキングが楽しくなったり…。生活が便利に、楽しくなる、シニアにおすすめのアプリ5選を、高齢者のデジタル事情に詳しい専門家に聞いた。

シニアの暮らしを豊かにするアプリ5選

「スマートフォン(以下、スマホ)のアプリ※を活用することで、生活が便利に、暮らしが楽しくなるものがたくさんあるんですよ」

 こう話すのは、シニア向けにデジタル支援をしているMIHARU(ミハル)のデジタルコンシェルジェ・赤木円香さん。

 厚生労働省の調査によると、一般世帯数に占める「65才以上の単独・夫婦のみ単独世帯」の割合は1990年に9.2%だったが、2015年には22.8%に増加。そして2040年には31.2%になるという推計も(厚生労働省「世帯主年齢65歳以上の単独世帯・夫婦のみ世帯の世帯数の推移」より)

 自粛生活で外出の機会もめっきり減ってしまい、生活に張り合いがないという人も多いのではないだろうか。そこで、赤木さんにおすすめのアプリ5つを教えてもらった。

※アプリケーションソフトウェアの略。スマホやパソコンなどにダウンロードして使うもので、さまざまな種類がある。

1.PickGo(ピックゴー)「買い物を代行してくれる」

『PickGo』は、本人に代わりスーパー、ドラッグストアやデパートに行き、日用品や食材などの買い物をして届けてくれる“買い物代行サービス”のアプリ。

『PickGo』は、依頼人とドライバーを素早くマッチングし、最短30分で提供してくれるサービスを提供している。利用可能エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県(2021年9月時点)。

「雨の日など買い物に行くのは大変なので助かります。お米やお水などの重たいものを当日中すぐに届けてくれるのでとても便利です」(赤木さん、以下同)

2.クラシル「レシピ数が多く、栄養面も安心」

『クラシル』は、無料で活用できる料理のレシピ紹介アプリ。シニアに限らず在宅暮らしが続き「料理のレパートリーがもうない」「献立がマンネリ化してしまっている」という人にもおすすめ。

「クラシルの最大の魅力は料理手順が動画で見られることです。調味料の量や焼き加減なども動画なので詳しくわかります。
レシピ数も同系アプリの中でも一番多いです。一般の方の投稿レシピではなく、専属のシェフや管理栄養士の監修のもと作られているため、味も栄養面も安心です」

 数十年もの料理歴を持つシニア主婦たちからも「新しいレシピを知れてよかった」「失敗しないからいい」という声が届いているという。

3.ABEMA(アベマ)「将棋や麻雀など趣味の番組多数」

『ABEMA』は、基本無料で視聴できるインターネットテレビサービスのアプリ。ニュース、ドラマ、アニメ、音楽など多ジャンルの番組がある(プレミアムプランの場合は有料)。

「見たいTV番組がない、放映時間が合わない、録画が面倒などのシニアの方でもABEMAなら20以上のチャンネルが24時間見放題で楽しめますよ。ニュースをはじめ将棋、麻雀、スポーツチャンネルなどのほか、オリジナルのドラマもあるので飽きません」

4.クロスワードde懸賞「パズルを解いて豪華賞品をゲット!」

『クロスワードde懸賞』は、名前どおりクロスワードパズルを解くだけで、懸賞に応募できるアプリ。賞品は毎日のように追加される。

「雑誌でお馴染みの方も多いと思いますが、スマホでサクッと解いてすぐに応募できるのでおすすめです。1000問以上無料でクロスワードを解くことができ、さらに解けた数などに応じて懸賞に応募すると家電製品や商品券などが当たる可能性もあるので、一石二鳥のゲームアプリですよ」

5.徒歩でゆく〜東海道五十三次「楽しくウオーキング!」

『徒歩でゆく〜東海道五十三次』は、歩くときにスタートを押すだけで、東海道五十三次を旅しているような気分になれる歩数計アプリ。自粛生活が長引き、運動不足や活動量が減りがちのシニアにはぜひ使ってみて欲しいアプリだという。


「旅の記録で日ごとの進み具合を見ることができ、宿場町に着くとその場所に関する豆知識も出てくるので楽しいですよ。宿場町をどんどん進み、東海道五十三次を制覇したくなるんですよ」

 数字だけが表示されるシンプルな歩数計とは違い、「次の宿場町まで歩こう!」という気になり、ウオーキングが楽しくなるのでおすすめだ。

 気になるアプリ、早速ダウンロードして使ってみて欲しい。

スマホに関するシニアの悩み4選

 赤木さんがシニアの人たちにスマホを教える中で、よく寄せられる悩みとその対処法についても教えてもらった。

1.片手で持って操作するのがやりにくい

「高齢者の方が、片手でスマホを持って操作するというのは、意外と手首にも負担がかかっているかもしれません。スマホを自立させることができるパーツやケースを付けることをおすすめしています」

2.音が出なくなった!

「マナーモードや消音モードになっていることが多いですね。自宅にいるときは、設定を解除してもよいのではないでしょうか。音量の確認してみてください」

3.充電がすぐ切れる…

「ガラケーからスマホに切り替えると、充電がすぐ切れてしまうと感じる人も多いようです。寝る場所の近くに充電器を置いて、毎晩寝るときに充電することを習慣にするのがおすすめです。就寝時、地震などの緊急速報にも気がつきやすくなりますよ」

4.スマホの画面がくるくると変わってしまって見づらい

「画面ロックをして動かないようにすることで、角度を変えても画面が回らないので扱いやすくなります」

 自粛生活が長引き、家の中でスマホばかりしていると、疲れ目や運動不足も心配。

「『スマホは15分だけ』などと、時間を決めて使ったり、ときどき足を動かしたり、体を動かすことを心がけてみてください。歩数計アプリなどを使って、お散歩するのもいいですね」

教えてくれた人

デジタルコンシェルジェ・赤木円香さん

MIHARU代表として、シニア向け暮らしの相棒サービス「もっとメイト」を提供。孫世代の若いスタッフがシニアに寄り添う「相棒」として定期的にシニアの自宅に訪問し、デジタル支援や買い物代行、お話し相手など多岐にわたる暮らしのサポートを実施している。シニアが“明日を楽しみに思える”サービスを届けることを心掛けている。
https://motto-mate.com/lpsenior/

取材・文/本上夕貴

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