里いものなめらか食感を楽しむ「とろ~りグラタン」「チーズガレット」ほかレシピ4選
今が旬の里いもは、マッシュするとねっとりした食感になるって知っていましたか。里いもといえば、煮つけ料理などに使うことが多く、これまで試したことがない人も多いのでは。そこで、つぶした里いもを使ったレシピを料理研究家の植松良枝さんが教えてくれました。クリーム系の濃厚な味わいは、寒い季節にぴったり。さらに、超簡単な下ごしらえの方法も紹介。新感覚の里いも料理を気軽に味わってみませんか。
※材料は特記以外、すべて2人分です。電子レンジは600Wを使用しています。里いもは記載のあるもの以外、1個80~100gのものを使用しています。
つぶした里いもはクリーム系と相性抜群!
自身の家庭菜園で里いもを育てていた経験もある植松良枝さん。里いもは土を洗ってよく乾かし、蒸し器や電子レンジで加熱してから皮をむけば、ヌルヌルすることもなく、扱いやすいと話す。
「魚介類やクリームとよく合うので、グラタンなど冬の料理と相性抜群です」
■里いもをつぶして「皮むき簡単!」な下ごしらえ
【1】皮の上から包丁でぐるりと1周、軽く切れ目を入れておく。
【2】蒸し器に里いもを入れ、鍋に入れて30分ほど蒸す。電子レンジで加熱しても◎。
【3】加熱後、皮を乾かしてから両脇を引っ張ると、簡単につるんとむける。
里いもと帆立貝のグラタン
帆立貝の旨みがぎゅっ!里いものとろみでクリームも簡単
<作り方>
【1】里いも3個は加熱して皮をむき、粗く潰す。
【2】玉ねぎ大1/4個はみじん切りに、しいたけ3~4枚は5mm幅の薄切りにする。帆立貝6~8粒は4等分に切り、塩・こしょう各少量を振る。
【3】熱したフライパンにバター20gを溶かし、玉ねぎを入れて炒める。しんなりしたら帆立貝としいたけを入れて炒め、白ワイン1/4カップを加える。しょうゆ小さじ1 1/2、塩・こしょう各少量で味を調え、内側に油適量を塗った耐熱皿に入れる。
【4】【3】の上に【1】をのせて軽くなじませ、生クリーム1カップを注ぎ、ピザ用チーズ60~80gを散らす。230℃のオーブンで15分ほど焼く。
マッシュ里いもとたこのソテー
にんにく風味のたこになめらかマッシュをたっぷりまとわせて
<作り方>(2~3人分)
【1】里いも2個は加熱して皮をむいて潰し、水大さじ3、オリーブオイル大さじ1を加えてよく練り、ナムプラー小さじ1/2を混ぜる。
【2】フライパンにオリーブオイル小さじ2、潰したにんにく1片を入れて弱火で熱し、香りが立ったら縦半分に切ったたこ150gを入れて両面を焼く。
【3】器に【1】、【2】を盛り、刻んだディル・一味唐辛子各適量を散らし、オリーブオイル適量を回しかける。
里いもとえびの冬のグリーンカレー
蒸し里いもがねっとりなじんで冬の新定番に
<作り方>(2~3人分)
【1】里いも4~6個は加熱して皮をむき、上から一度だけ潰す。えび8~12尾は殻、背わたを除く。
【2】鍋に油大さじ1を熱し、にんにくとしょうがのみじん切り各1片を炒め、香りが立ったらグリーンカレーペースト1袋(50g)を入れる。えびとくし形切りにしたかぶ2個を加えて炒め、水・ココナッツミルク各2カップ、ナムプラー大さじ1~1 1/2、きび砂糖小さじ2を加える。
【3】ひと煮立ちしたら里いもを加え、煮立ったら弱火にしてプレーンヨーグルト1/2~3/4カップを入れて3~4分煮る。
【4】器にご飯適量を盛り、【3】をかける。
里いものチーズガレット
溶けたチーズが香ばしい!
<作り方>
【1】里いも3個は加熱して皮をむいて潰す。
【2】フライパンを中火で熱し、オリーブオイル適量を薄く塗る。温まったら火を止め、シュレッドチーズ30gを4つに分けて薄く丸く広げる。
【3】チーズが溶け始めたら、オリーブオイル適量を手に塗り【1】を1/4ずつ丸めてチーズの上にのせる。
【4】火をつけ中弱火で熱し、油少量を塗ったヘラで押さえて平らにし、上部にもシュレッドチーズ30gを4等分して散らす。返して焼く。
【5】器に盛り、塩・粗びき黒こしょう各少量を振る。
教えてくれた人
料理研究家 植松良枝さん
「里いも×魚介の組み合わせが私のイチオシ!」
素材の味を生かした料理を得意とし、畑で野菜作りも行う。近著に、里いも料理も登場する『一度は使ってみたい野菜で、何度でもつくりたいレシピ』(プレジデント社)など。
撮影/市瀬真以 取材・文/岸綾香
※女性セブン2021年12月9日号
https://josei7.com/
●お家がバルになる!おしゃれで簡単小皿料理「タパス」レシピ|野菜料理の達人・植松良枝さん