旬のれんこんを”生”で味わう新感覚レシピ7選 生でおいしく食べる3つのポイント
体調を崩しやすくなる秋から冬にかけては、体を温め、免疫力を高めてくれるれんこんが体調管理の強い味方。切り方や調理法を変えれば、毎日食べても飽きません。料理家・管理栄養士の沼津りえさんが、新鮮なれんこんを生で楽しむレシピを教えてくれました。歯ごたえがしっかり味わえるのも、旬ならでは!
※材料は記載があるもの以外2人分です。
※電子レンジは600Wを使用しています。
れんこんの旬と選び方、健康効果
●旬
■秋口のれんこんは生食でもおいしい
れんこんは秋から冬にかけてが旬。秋口に出回るれんこんは、みずみずしくやわらかいので生食もおすすめ。冬に向けて甘みと粘りが増す。
●選び方
■断面が白くみずみずしいものを
ふっくらと重量感があり、皮に傷がなく、切り口が白くみずみずしいものが新鮮。皮や切り口が茶色に変色しているものや、ぬるぬるした感触があるものは避けて。
●健康効果
■ビタミンCで免疫力アップ
抗酸化作用を持つビタミンCがたっぷり。免疫力がアップするので風邪などのウイルス予防や、疲労回復、美肌にも効果が期待できる。
■カリウムでむくみを予防
れんこんにはカリウムも豊富。カリウムには余分な塩分を排出する効果があるので、むくみや高血圧の予防に効果あり。
■食物繊維でおなかスッキリ
余分な糖を排出し、腸内環境を整える不溶性食物繊維がたっぷり。気になる糖質も、食物繊維が豊富なので血糖値の上昇は緩やか。
加熱に弱い栄養素も生なら逃さず摂れる
料理家で管理栄養士の沼津りえさんは、素材の持ち味を引き出すレシピが人気。れんこんの美味しさをストレートに感じるなら生がおすすめだという。
「煮物など加熱調理がおなじみのれんこんも、実は生で食べられます。ビタミンCやムチンなどの熱に弱い栄養素も、生で食べることで逃さず摂取できます。薄めに切れば食べやすく、シャキシャキ食感が楽しめますよ」(沼津さん)
生なら調理時間も短くなり、れんこんがより身近な食材に!
◆れんこんを生でおいしく食べるポイント3
【1】旬の新鮮なものを選ぶ
れんこんにはアクがあり、傷みも早い。生で食べるときは旬の新鮮なれんこんを選ぶとクセが少ない。
【2】皮をむく
よく洗って泥を落とし、ピーラーで皮をむく。皮は硬いので、むくと食感もよくなる。
【3】水にさらす
変色防止と食感アップのために水にさらす。栄養分が流出するので、浸けるのは5分以内に。
ピクルス
プラスする調味料でバリエーションが広がる!
<材料>
れんこん…100g
<A>
酢… 大さじ3
砂糖 … 大さじ2
塩 …小さじ1/4
粒こしょう… 5~6粒
●カレー味の場合はカレ―粉 …小さじ1/2 ローリエ … 1枚を<A>に加える。
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、3~4mm幅の半月切りにする(カレー味は3~4mm幅、4~5cm長さの短冊切り)。5分ほど水にさらしたら、水気をふき保存容器に入れる。
【2】<A>を耐熱容器に入れ、電子レンジで1分加熱する。
【3】【2】が熱いうちに【1】へ注ぎ入れ、サッと混ぜ合わせ1時間以上漬け込む。
※冷蔵庫で3~4日保存可能。
<栄養ポイント>
れんこんのビタミンCと酢のクエン酸には、疲労回復効果あり。Wで摂取すればより効果的に!
れんこんと生ハムのカルパッチョ
淡白なれんこんに生ハムとくるみで旨みをプラス。
<材料>
れんこん…30g
生ハム…5枚
オリーブオイル・くるみ・セルフィーユ…各適量
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、1~2mm幅の薄い輪切りにする。水に5分ほどさらしたら、水気をふく。生ハムは半分に切る。くるみは粗く刻む。
【2】皿にれんこん、生ハムを交互に重ね、上にくるみを散らす。
【3】オリーブオイルをまわしかけセルフィーユを飾る。
<栄養ポイント>
れんこんと、オメガ3脂肪酸やビタミン、ミネラルが豊富なくるみの組み合わせは美肌作りに◎。
厚揚げ豆腐の白和え
厚揚げなら水切り不要!白和えも手早く完成。
<材料>
れんこん…30g
<A>
厚揚げ…100g
みそ…小さじ2
砂糖…小さじ1
白すりごま…大さじ1
ミックスビーンズ… 30g
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、薄いいちょう切りにする。5分ほど水にさらし、水気をふく
【2】<A>をボウルに入れ、厚揚げをつぶすように混ぜる。揚げの部分はちぎるようにする。
【3】【1】と【2】、ミックスビーンズを混ぜ合わせる
<栄養ポイント>
抗酸化作用があり、イソフラボンを多く含む厚揚げをプラスして、アンチエイジング効果抜群の一品に。
たたきれんこんのポテサラ風
見た目はポテサラ歯ごたえはシャキシャキ!
<材料>
れんこん…100g
きゅうり…1/2本
ロースハム…30g
ゆで卵…1個
マヨネーズ…大さじ2
塩・こしょう…各適量
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、縦4等分にする。水に5分ほどさらしたら、麺棒などでたたき、水気をふく。きゅうりは薄切りにし塩もみして水気をしぼる。ハムは1cm幅の短冊切り、ゆで卵は6等分に切る。
【2】ボウルにマヨネーズ、【1】を入れて混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を調える。
<栄養ポイント>
れんこんに多いビタミンCは、マヨネーズの油分を合わせることで、より効率的に吸収される。
梅おかか和え
ほんのりとした酸味が箸休めにぴったり。
<材料>
れんこん…50g
梅干し…1個
かつおぶし…2g程度
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき2mm程度の薄い輪切りにし、5分ほど水にさらす。
【2】ボウルに種を取った梅干し、かつおぶし、水気をよくふいた【1】を加え混ぜ合わせる。
<栄養ポイント>
梅干しの酸味には、れんこんに含まれる炭水化物の代謝をスムーズにする働きが。
れんこんスムージー
甘みが欲しいときは、はちみつをプラス!
<材料>
れんこん…100g
小松菜…50g
バナナ…1/2本
豆乳(成分無調整)…1 1/2カップ
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、水に5分ほどさらす。
【2】6等分くらいに切った【1】、ちぎった小松菜、バナナ、豆乳をミキサーにかける。
<栄養ポイント>
小松菜に多いカルシウムとれんこんに豊富なビタミンCは、一緒に摂ると吸収率がアップ。
すりおろしれんこんのだし茶漬け
れんこんのムチンが胃腸を保護。お酒のシメにも!
<材料>(1人分)
れんこん…50g
雑穀ご飯…1杯分
だし…1~1 1/2カップ程度
焼き塩鮭・三つ葉…各適量
<作り方>
【1】れんこんは皮をむき、5分ほど水にさらしてからすりおろす。
【2】器に雑穀ご飯を盛り、【1】とほぐした鮭をのせる。
【3】熱々に温めただしを回しかけ、三つ葉を散らす。
<栄養ポイント>
DHA・EPAを豊富に含み、ビタミン、ミネラルもバランスよく含む鮭は、免疫力アップの相乗効果が。
教えてくれた人
料理家・管理栄養士 沼津りえさん
料理教室『COOK会』主宰。素材の持ち味を引き出すレシピが人気。著書に『野菜丸ごと冷凍レシピ』(主婦の友社)など。
撮影/玉井幹郎
※女性セブン2021年11月4日号
https://josei7.com/
●旬の食材で四季を感じる「春夏秋冬」ごちそうレシピ|分とく山・野崎洋光さん