堤人美さんが教えてくれた「究極の”ゆで卵”」の作り方「固ゆでは水から、半熟は熱湯からで酢と塩を加えるのがコツ」
誰でも簡単に作れる『ゆで卵』ですが、ちょっとした違いで出来上がりに大きな差が出やすいもの。理想のゆで卵の作り方を人気料理家の堤人美さんが教えてくれました。『固ゆで卵』と『半熟卵』の作り方と、アレンジレシピを紹介します。
学生時代に京都の喫茶店で毎日60個のゆで卵を仕込んでいたという、堤さんは「ゆで卵は固ゆで派。ゆでたてを、まだ温かいうちにパクッと食べるのが大好きです。忙しい朝でもゆで卵なら手軽に作れるので、朝ごはん代わりに食べて元気をチャージしています」と、懐かしそうに話す。思い通りのゆで加減で作ったゆで卵を食べて、ハッピーな気分になっちゃいましょう!
教えてくれた人
料理家 堤人美さん
卵をはじめ身近な食材を使った手軽なレシピが人気。『いつも卵があるといい 朝も昼も、夜も。』(グラフィック社)ほか著書多数。
“固ゆで卵”の作り方
水からゆでて沸騰後8分がベスト!
【1】水からゆでて動かす
固ゆでにするときは、たっぷりの水に卵を静かに浸し、水からゆでる。水からゆでると黄身から固まっていくので、黄身を真ん中にしたい場合は卵をコロコロ動かし続けて。
【2】沸騰したら8分ゆでる
沸騰したら中火にして8分ゆでると、白身にも黄身にもしっかりと火が通った固ゆで卵に仕上がる。好みの固さに合わせて時間調整を。
【3】氷水に入れて急冷する
ゆで上がったら、たっぷりの氷水に入れて急冷する。急冷することで殻がグンとむきやすくなる。
【4】早めに殻をむく
水に入れたまま長く放置すると殻がむきにくくなる。冷やしたあと、早めに殻をむいた方がつるんとキレイにむきやすい。
【完成】黄身の位置が完璧な美卵に!
ざっくり卵とレタスのサラダ【固ゆで卵アレンジ】
黄身がまろやかなソースに。
<作り方>(2人分)
【1】ボウルにみじん切りにしたアンチョビー1枚、粉チーズ・ヨーグルト・マヨネーズ各大さじ2、にんにくのすりおろし・塩・粗びき黒こしょう各少量を入れて混ぜる。
【2】ざっくり割った固ゆで卵3個、ひと口大にちぎったレタス4枚、薄切りにして水にさらした玉ねぎ1/4個を【1】に入れて和える。
“半熟卵”の作り方
熱湯から6分でトロトロに!
【1】ゆでる前に常温に戻す
半熟卵は湯からゆでるので、ゆでる前に卵を常温に戻しておくこと。冷たいままゆでると殻が割れやすくなり、湯の温度も下がってしまう。
100円ショップで売っているグッズなどで、卵に穴を空けておくと殻がむきやすくなる。
【2】酢と塩を加えてゆでる
熱湯からゆでると卵が割れやすいため、水1Lに対し、酢大さじ2、塩小さじ1を入れてゆでる。酢と塩にはタンパク質を固める効果が。
【3】卵を入れて6分ゆでる
沸騰したら、網杓子などに卵をのせ、静かに湯に卵を入れる。中火で6分を目安に。白身が固まり、中はトロトロの半熟に仕上がる。
【4】動かさずにゆでる
湯からゆでると白身から固まるので、動かさなくても黄身は自然と中央で固まる。ゆで上がったら固ゆで卵と同様に氷水に取ってむく。
【完成】絶妙な半熟具合がたまらない
トロトロ卵のキムチ丼【半熟卵アレンジ】
ピリ辛×トロ旨で絶品!
<作り方>(1人分)
【1】丼にご飯1膳分を盛り、ちぎった焼きのり適量をのせる。
【2】小口切りにした万能ねぎ2本、キムチ20gをのせ、半熟ゆで卵1個を割ってのせる。好みでしょうゆ少量をかけ、混ぜながら食べる。好みでごま油やラー油をかけても◎。
味つけ塩卵【半熟卵アレンジ】
<作り方>
水2カップに塩大さじ4を溶かし、ゆでた卵8個を温かいうちに殻ごと漬け、冷蔵室で1晩置く。冷蔵で約4日保存可能。
撮影/深澤慎平
※女性セブン2021年9月23日号
https://josei7.com/
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