24時間365日サポート 日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム札幌白石」が開設
重い障害があっても、地域の中で安心して暮らせる社会を――そんな願いを込めて、重度障害や難病を抱える人に向けた介護サービスを全国に展開しているユースタイルラボラトリーが、北海道札幌市白石区に日中サービス支援型グループホーム「ユースタイルホーム札幌白石」を開設した。
「日中サービス支援型」とは?
障害者向けグループホームは、「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」の3つに分類される。「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」は比較的障害の軽い利用者向けの夜間を中心としたサービスだが、「日中サービス支援型」は日中の時間帯もホーム内で過ごすことができる24時間365日支援付きの施設のこと。
支援区分4(日常のあらゆる場面で支援が必要な人)以上の利用者が多いことが特徴で、こうした重い障害のある人の高齢化や、暮らす場所が足りないという問題に対応するため、2018年に国の制度として始まりました。とはいえ、日中サービス支援型は全国のグループホーム全体の中でも数が少なく、まだ限られた存在だという。
24時間365日の支援を提供する「ユースタイルホーム札幌白石」
「ユースタイルホーム札幌白石」は、男女計20名規模の小規模体制を採用し、きめ細やかな支援が行き届く環境を整えている。
最大の特長は、24時間365日の生活支援体制があること。すべての障害支援区分を入居対象とするが、ユースタイルホームでは4以上の中度〜重度の障害者や、障害のある65才以上の高齢者の受け入れ実績も高い。入居期間に制限はない。
また、入居者の重度化や高齢化にも対応できる支援体制が整っており、ショートステイ(短期入所)としての利用も可能だ。
施設はバリアフリー設計で、エレベーターや機械浴を完備。全居室は6帖・収納付きと、暮らしやすさにも配慮されています。食事は管理栄養士が監修し、毎食手作りで提供される。
運営母体であるユースタイルラボラトリーは、重度訪問介護の専門事業者として全国で実績を積み重ねてきたノウハウを活かし、常時ケアが必要な最重度の障害者にも対応可能な体制を構築。 グループホームでの生活と重度訪問介護の併用にも柔軟に対応しており、在宅支援を希望する方へのサービス提案も行っている。
2027年には全国に50以上の施設が開設する予定
今回の北海道の新施設オープンに加え、2025年内には栃木県、茨城県、埼玉県、静岡県、広島県などで、また2026年以降も全国各地で開設を計画しており、2027年に全国50施設を超える予定だという。
重度障害を持つ方々が地域で自分らしく暮らせる社会の実現に向け、今後も積極的に事業を展開していくユースタイルラボラトリーに注目していきたい。
【データ】
ユースタイルホーム札幌白石
https://home.eustylelab.co.jp/grouphome/sapporo-shiroishi/
開設日:2025年7月1日
施設タイプ:日中サービス支援型
住所:北海道札幌市白石区菊水元町1条1丁目9番8号
料金:家賃40,000円/月 食費1,150円/日 水道光熱費17,000円/月 日用品3,000円/月
※北海道エリアのみ冬季暖房費(11月~4月)13,000円 ※家賃は施設によって異なります
ご利用対象者
身体障害、発達障害、知的障害、精神障害、難病をお持ちの方が対象。「身体障がい者手帳」「精神障がい者保健福祉手帳」「療育手帳」のいずれかが必要になり、その障がい支援区分1~6に認定されていることが原則。
※ユースタイルラボラトリーの発表したプレスリリース(2025年6月23日)を元に記事を作成。
写真/ユースタイルラボラトリー提供 構成/介護ポストセブン編集部