「わき汗が恥ずかしい…」汗染みに悩む記者が”ボトックス注射”を体験【医師監修】
汗の悩みを克服した人たちが口を揃えて「すごくラクになった」「おすすめ!」と言うのが「ボトックス注射」。その施術内容や効果とは? 本誌編集者の体験レポートで、すべての疑問を解消します!
ボトックス注射Q&A わき汗に…ホントはどうなの?
ボトックス注射について、共立美容外科 新宿本院 医師 新垣光之(あらがきみつゆき)さんに教えてもらった。
【Q】ボトックス注射とは?
【A】ボツリヌス毒素を注入し、汗の量を抑える治療
ボツリヌス毒素製剤『ボトックス(R)』を注入することで、打った部位の筋肉などの働きを抑制する。表情筋を麻痺させてシワを改善する施術などにも用いられ、美容医療ではおなじみ。
【Q】効果はどれくらい続くの?
【A】約半年間続きます
注射後、2~3日で効果が現れる。ボトックス注射による制汗効果は一時的なもので、発汗の指令を受け取る場所は徐々に再生する。
「効果は4か月目ごろから薄れ始め、約6か月で元の状態に戻ります。持続的に効果を感じたい場合は、半年ごとに打つとよいでしょう。暑くなる前の、春から初夏にかけて打つ人が多いですよ」(新垣さん、以下同)。
【Q】どの部位に打てるの?
【A】わきが主流ですが、手のひらや額にも打てます
「ボトックス注射は、汗を抑えたい部位に直接打ちます。わきに打つ人が多く、毛の生えている範囲を目安に、両わきで10~20か所ほど注入します。
そのほか手汗が気になる場合は手のひらに、汗をかきやすい額から鼻にかけてのTゾーンにも打てます。マスクの下の顔汗が気になる季節ですが、頬の表情筋が麻痺してしまう可能性があるため、残念ながら打てません」
【Q】なぜ汗を抑えられるの?
【A】発汗指令を受け取る場所を麻痺させるから
「発汗の指令が交感神経を通じてエクリン汗腺に到達することで、汗が分泌されます。エクリン汗腺には、その指令を受け取る場所が数万個単位で存在しており、その部分をボトックス注射のボツリヌス毒素で麻痺させるのです。
発汗の指令を伝える物質がエクリン汗腺に届くのを阻害することで、汗の分泌が抑えられます」
【Q】別の部位の汗が増えるのでは?
【A】適切な量を注入することで防ぐことができます
「1か所に多く注入すると、副症状としてほかの部位の汗が増える可能性はあります。クリニックでは医師が決められた投与量を守って注射するため、そのような副症状はほとんど感じないはずです」
【Q】術後のダウンタイムはある?
【A】注射直後から普段通り過ごせます
「日常生活や入浴に制約はありません。薬剤がアルコールに弱いため、当日は飲酒やアルコール入り制汗剤の使用は避けて。薬剤が流れ出るような、汗だくになるほどの激しい運動も控えましょう」
汗に悩む本誌編集者の体験ルポ
「わき汗がひどくて恥ずかしい…」編集者が、ボトックス注射を体験してみたら…。
体験したのは、共立美容外科・新宿本院の極細針使用のボトックス注射(7万7000円 ※別途:麻酔1万1000円/両わき)。麻酔クリームを含めて約30分、約2日後にはわき汗がビックリするほど激減。もう汗染みを気にしなくていいなんて…快適!
教えてくれた人
共立美容外科 新宿本院 医師 新垣光之(あらがきみつゆき)さん
撮影/菅井淳子 イラスト/森マサコ、川野郁代
※女性セブン2021年8月19・26日
https://josei7.com/