口臭の原因は舌かも!?正しいお手入れ&体調管理法を徹底解説
正常な舌は、色は淡い紅色か薄いピンク色。表面には白い舌苔が薄くついていて、適度な湿り気がある。舌苔が全くないのもよくない。また、なめらかに動き、厚すぎないのが理想的。
毎朝、朝食前に見る習慣を
「舌は、日々の体調はもちろん、飲食したもの、気候や生理などにも影響を受け、刻々と変化します。だから、舌を見るのは起床後すぐ、朝食や歯みがきの前がベストです。朝食後ですと、本来の状態が見られなくなるからです。ありのままの舌を、毎日同じ条件下でチェックすると、舌の変化がわかるようになりますよ」
口臭予防のためには、舌苔を取った方がいいが、体調を見るには、舌苔の色や厚さも判断要素になるため、舌みがきをするなら、その前に舌のチェックをした方がいい。
「ポイントとしては、舌の色や厚み、舌苔の状態のほか、舌の脇の歯形、舌の裏側を見ること。健康な時の舌は、適度に湿っており、淡い紅色か薄いピンク色。白い舌苔が薄くついています」
また、舌は部位によって、五臓六腑と関係していると考えられており(図参照)、該当する箇所の舌の色が濁っていたり、舌苔の状態に異常が見られるなど、異変を感じたら、その部分に不調がある可能性が高いという。
「不調の原因を知って対策をしても、なかなか治らなかったり、症状が悪化したら、自己判断せず医師に相談を」
舌の部位と臓腑の関係は、以下のように繋がっている。
■脾胃(ひい)
食べ物を消化吸収し、栄養を摂り込む消化器系をはじめ、代謝やリンパなどにかかわる状態がここに現れる。
■腎
ホルモンや生殖器系、泌尿器系、成長・発育・老化などにかかわる不調が、この部分に現れる。
■肝胆(かんたん)
自律神経や中枢神経、新陳代謝、目、爪などの状態が現れる。
■心肺
心臓をはじめとする循環器系や脳、精神状態、さらに、呼吸器系全体や皮膚・鼻・のどなどの状態が現れる。
舌を見れば体調がわかる! 「すわ一大事」の6大タイプは以下のような舌だ。イラストで解説する。