食材2つだけの”小鍋”でシメまでおいしいレシピ5選|牛肉×大根、豚肉×レタスで…
冬の定番料理といえば、お鍋。でも、具材や味つけがワンパターンになりがちなのが難点。そこでおすすめなのが、具材の数を絞った「小鍋」。食材やつゆで味にメリハリをつけやすく、お酒のお供にもメインにもなり、シメまで美味。下ごしらえも超ラクだから、介護の合間やシニアにもぴったり。
料理研究家・しらいのりこさんが2食材でシメまでおいしいラクチン鍋を教えてくれました。肉か魚に野菜をプラス、のシンプルルールにすれば、組み合わせや味つけに迷う必要もなし!
※材料はすべて1~2人分です。
食材の数を減らせば毎回違う鍋が楽しめる
「鍋は食材を少なくする方が、味の方向性を決めやすいんです。いろいろな具材を入れると『寄せ鍋』になってしまいがち。寄せ鍋ももちろんおいしいですが、飽きてしまいますよね。マンネリ解消には、つゆだけでなくつけだれを変えたり、山椒やラー油、七味などで味変したりするのもおすすめです」(しらいのりこさん)
2つの食材だけでササっとできる、お鍋はとっても作りやすくておいしいのがうれしいですね。さっそく試してみて!
牛肉の大根おろし鍋
肉の旨みが溶け出したスープをおろしでさっぱりと!
◆使う2食材
・牛肉
・大根
<材料>
牛こま切れ肉…300g
大根おろし…1/2本分
【A】
だし汁…2カップ
しょうゆ、みりん…各大さじ3
<作り方>
鍋に【A】を入れて中火で熱し、沸騰したら大根おろしを汁ごと加える。食べる直前に牛肉を入れ、軽く火を通す。
★シメはこれ!
茹でたうどんを器に盛り、鍋に残ったつゆをかけて三つ葉をのせる。しょうがのすりおろしを添えてもおいしい。ご飯やそばもおすすめ。
レタスと豚肉のしゃぶしゃぶ鍋
3種のたれで食べ飽きないから、レタスも丸ごとぺろっと完食!
◆使う2食材
・豚肉
・レタス
<材料>
豚バラ薄切り肉…200g
レタス…1個
水…4カップ
昆布(5cm角)…1枚
酒…大さじ4
塩…小さじ1
<作り方>
【1】レタスは手でちぎり、冷水にとってシャキッとさせる。
【2】鍋に水と昆布を入れて中火で熱し、沸騰したら酒、塩を加える。
【3】豚肉とレタスを入れ、軽く火が通ったら好みのたれにつけて食べる。
★シメはこれ!
茹でたそうめんを器に盛り、好みのつけだれと鍋に残ったつゆをかける。つけだれだけを絡めてもおいしいので、何通りもの味が楽しめる。フォーやうどんでも。
■つけだれ3種
【1】さっぱり梅だれ
たたいた梅干し4個分、めんつゆ(3倍濃縮)大さじ4を混ぜる。
【2】旨にらポン酢だれ
にら(みじん切り)大さじ2(約1本分)、ポン酢しょうゆ大さじ4、ごま油小さじ2を混ぜる。
【3】こっくりごまだれ
白ねりごま大さじ4、しょうゆ小さじ4、砂糖小さじ2、しょうが(すりおろし)小さじ2を混ぜる。
ねぎま鍋
香ばしいねぎと半生のまぐろが好相性。
◆使う2食材
・まぐろ
・長ねぎ
<材料>
まぐろ…1さく(200g)
長ねぎ(白い部分)…2本分
【A】
水…3カップ
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ4
しょうゆ、酒…各大さじ3
<作り方>
【1】長ねぎは3~4cm長さに切り、グリルで焼き色がつくまで10分ほどじっくり焼く。まぐろは3cm厚さに切る。
【2】鍋に【A】を入れて中火で熱し、沸騰したら長ねぎを加える。食べる直前にまぐろを加え、軽く火を通す。
★シメはこれ!
茹でたそばを器に盛り、鍋に残ったつゆをかける。鍋に使わなかった長ねぎの青い部分を刻んでのせる。うどんや汁かけご飯もおすすめ。
鶏肉とささがきごぼうのすき焼き鍋
鶏肉のまろやかな味のすき焼きに、山椒がアクセント!
◆使う2食材
・鶏肉
・ごぼう
<材料>
鶏もも肉(唐揚げ用)…300g
ごぼう…1/2本
ごま油…大さじ1
にんにく…1片
山椒…適量
【A】
しょうゆ、酒、水…各大さじ4
砂糖…大さじ2
<作り方>
【1】ごぼうはピーラーでささがきにして水に10分ほどさらす。
【2】鍋にごま油とつぶしたにんにくを入れて中火で熱し、鶏肉を皮目から焼く。
【3】焼き色がついたら【A】を加え、ひと煮立ちしたら【1】を加えてさらに煮込む。仕上げに山椒を振る。
★シメはこれ!
鍋に残ったつゆに水適量を加えて温め、茹でた中華麺を加えて絡める。器に盛り、刻んだ万能ねぎをのせる。雑炊やうどんでもおいしい。
カレーハリハリ鍋
大阪のご当地鍋をスパイシーにアレンジ!
◆使う2食材
・ぶり
・水菜
<材料>
ぶり(さく、または刺身)…200g
水菜…1/2束
【A】
水…3カップ
昆布(5cm角)…1枚
めんつゆ(3倍濃縮)…大さじ1
酒、しょうゆ…各大さじ2
カレー粉…小さじ2
しょうが(すりおろし)…大さじ1
<作り方>
【1】ぶりはさくなら5mm幅の薄切りにし、水菜は5cm長さに切る。
【2】鍋に【A】を入れて中火で熱し、沸騰したら【1】をくぐらせて食べる。
★シメはこれ!
教えてくれた人
料理研究家 しらいのりこさん
炊飯系フードユニット『ごはん同盟』の調理担当として、雑誌や書籍でのレシピ開発など幅広く活躍。著書に『これがほんとの料理のきほん』(成美堂出版)など。
撮影/菅井淳子
※女性セブン2021年2月4日号
https://josei7.com/
●魚介で作る世界の鍋料理|ブイヤベース・トム・ヤムクン風鍋|大庭英子さん