おいしさを逃がさない「蒸しもの」基本とコツ|肉も野菜もまず蒸してみる|ウー・ウェンさん
おいしさも栄養も逃がさないジューシーな蒸し料理は、基本とコツを押さえればとっても簡単。人気料理家のウー・ウェンさんにとっておきの調理法を教えてもらいました。
「素材そのものの味を一番引き立ててくれるのが蒸すことです。何を作ろうか迷ったらお肉でもお魚でも野菜でもとりあえず蒸してみる。その間に食べ方を考えたり、ほかの料理を作ればいいんです」。
【目次】
→ウー・ウェンさんのやさしい家庭料理|炒めものレシピ|素材の旨味を引き出すのがコツ
蒸し豚
冷めてもしっとり。そのまま食べてもアレンジしてもOK。
<材料>(作りやすい分量)
豚肩ロース…500g
粗塩…大さじ1
きゅうり(薄切り)・イタリアンパセリ…各適量
<A>
しょうゆ・黒酢…各大さじ3
こしょう…少量
ごま油…大さじ1
しょうが(すりおろし)…大さじ1
<作り方>
【1】豚肉を3等分に切り、塩をまんべんなくすりこんでジッパーバッグなどに入れて一晩おく。
【2】蒸気の上がったせいろにのせて中火で30分蒸し、そのまま20分おく。
【3】食べやすい厚さに切り、きゅうりとイタリアンパセリを添え、混ぜ合わせた<A>をつけていただく。
★ポイント
赤身と脂身のバランスがよい肩ロースがオススメ。表面全体に丁寧に塩をすりこみ、最低20分から一晩おく。
蒸し野菜
見た目も味もインパクト大自然の恵みを感じる一皿。
<材料>
パプリカ(赤・黄)…各1個
なす…6本
<たれ>
【A】ねりごま・しょうゆ・黒酢…各大さじ1
【B】豆板醤・ごま油…各大さじ1
【C】ゆずこしょう・ごま油…各大さじ1/2
<作り方>
【1】パプリカは種を除き、縦4つに切る。なすはへたを落とし、ピーラーで皮をむく。
【2】【1】をそれぞれ別のせいろで蒸す。いずれも中火で10分蒸してから10分おく。盛りつけてA、B、Cそれぞれを混ぜて作ったたれを添える。
★ポイント
パプリカは種を取ったら半分に切るだけ。大きめのほうが水分を逃がさない。
なすはかたくて舌触りが気になるので皮はむく。ピーラーを使えばあっという間。
※上記、材料は記載のあるもの以外すべて2人分です。
教えてくれた人
ウー・ウェンさん/料理研究家。中国・北京市出身。ウー・ウェン クッキングサロンを主宰。『シンプルな一皿を究める 丁寧はかんたん』(講談社)など著書多数。
撮影/鈴木泰介
※女性セブン2020年7月30日・8月6日号
https://josei7.com/
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