すぐ融資ってホント?緊急小口資金を記者が申込んでみたら
書類を郵送してから1週間後の4月30日(金)、社協から封筒が届いた。中には借用書などの控えとともに「緊急小口資金(特例貸付)を申し込まれた方へ」という書類が。それによると、送金予定日は5月12日。ただし、融資を受けられるかどうかは何も書かれておらず、「口座への送金をもって貸付決定とする」「口座の不備などで送金ができなかった場合は、貸付辞退とみなす」とあった。返済は2021年6月から。
結局、5月12日まで、融資決定かどうかわからない……。ちょっとモヤっとするが、ひとまず海路の日和を待つことにした。
この経験から学んだのは、やはりお金を借りるのは大変だということだ。でも、この機会に経験できてよかったのかもしれない。
ちなみにこの体験レポートを個人のSNSにアップしたところ、友人知人からたくさんのコメントをもらった。
フリーランス仲間からは「やってみる」との声。中小企業の社長からは「政策金融公庫の融資もあるよ」といった情報。また、緊急小口資金の返済を滞納すると3%の利子がつくのだが、「滞納した場合とはいえ、3%は高いな」という意見もあった。借入れ初心者としてはそこまで気が回らず、後で調べて納得した。
緊急小口資金は、フリーランスはもちろん、会社員、パートやアルバイトなどで生計を立てている人などが幅広く利用できる生活福祉資金のひとつだ。筆者のような初心者でも、社協の方々に教えてもらいながらスムーズに手続きすることができた。生活が追い詰められる前の転ばぬ先の杖として、誰もが一度検討してみるとよいのではないだろうか。
※情報は2020年5月1日現在のもの。筆者の経験に基づく内容なので、この制度を利用する際は居住地の自治体や社会福祉協議会にお問い合わせください。
文/市原淳子