すぐ融資ってホント?緊急小口資金を記者が申込んでみたら
4月24日(金)、歩いて社協に向かい、約束の10分前に到着した。トイレで手を洗ってから待合室に行くと、入り口に手指消毒液と使い捨てマスク、紙コップが用意されている。椅子は4脚、1.5メートルほどずつ離れて置かれ、30代と思われる男性1名、女性1名がすでに着席していた。
5分ほどして職員の男性より「相談室に入室する前に、手洗いとうがい、手の消毒をお願いします」とアナウンスが。紙コップをもらい、あらためてトイレでうがい、手洗いをして、消毒液で手指にしっかりすりこんだ。
10時になり、名前を呼ばれて相談用ブースへ(全部で3つあった)。テーブルは向かい合わせに2台ずつ、計4台を組み合わせ、ソーシャルディスタンスはばっちり。テーブルの間に透明の仕切り板があり、その下部には駅の窓口のように、書類の出し入れをする穴が開けられている。担当してくれたのは、管理部庶務課のK部長と、若い職員Iさんだ。
まず、先日の電話と同じように居住地と職業について確認され、融資を受けたい理由(コロナによってどんな悪影響を受けたか)を述べた。ここまではスムーズ。後は準備した書類を確認してもらえば完了かと思いきや、そうはいかなかった。足りないものがボロボロ出てきたのだ。
(1)住民票の写し
(2)確定申告書の1枚目のコピー
(3)銀行の預金通帳
電話で伝えてもらえれば、簡単に準備できたものばかり。さらに、Web通帳のプリントアウトを見せたのに、「スマホの画面で見せてください」と言われ、Iさんが筆者のそばに来て、自分のスマホで撮影している。せっかく透明仕切り板があるのに……。感染症対策の面でも、個人情報保護の面でも、大丈夫なのだろうかと若干不安になった。
その後、緊急小口資金について説明を受け、4種類の書類を渡された。
(1)個人情報の取り扱いに関する同意書
(2)緊急小口資金の要件確認票
(3)借用書(裏面は注意事項)
(4)償還自動引落し申請書
(1) は、日付と署名を記入するだけ。
(2) は、借入れの資格があるかどうかのチェックリスト。はい/いいえに丸をして、署名をする。Iさんが書き方を丁寧に教えてくれた。
(3) は、持ち帰って住民票を見ながら記入し、郵送するように言われた。住所の表記が住民票と一字一句、同じでなければいけないからだ。なお、裏面には「注意事項」が書かれていて、そこにも押印が必要。
(4) は、クレジットカードなどを作るときに記入する預金口座振替申込書と同じようなもの。印鑑を押す場所や記入する上での注意事項を教えてもらった。
結局、書類の(2)から(4)は持ち帰って記入し、そのほかの提出物とともに郵送することにした。最初から教えてもらえば、ここで一発クリアだったはずなのに。
しかし、社協もコロナの影響で混乱しているのだろう。制度について面と向かって説明を受けられたのもよかったと気を取り直して、申請準備を進めることにした。
ステップ3:区役所と自宅で必要書類を準備
社協からの帰り道、住民票の写しをもらいに区役所に向かった。社協で渡された書類のほか、最終的に必要となったものをあらためてまとめる(1〜3はすでに準備したものと同じ)。
(1)本人確認書類のコピー
(2)収入減少を証明する書類
(3)公共料金の支払い証明
(4)住民票の写し
(5)今年提出した確定申告書の1枚目のコピー
(6)通帳の表紙とその次の見開きのコピー
(4)の住民票の写しについて、一部の自治体では「新型コロナウイルス感染症の影響による経済対策などを受けるにあたり必要となる書類(つまり住民票や印鑑登録証明書など)について、発行手数料が無料」となっている。
(5)は(2)の内容を確認、補強するためのものらしい。
(6)はWeb通帳を利用しているので、あまり意味がないと思ったが言われた通りに提出。最初からWeb通帳を利用しており、紙の通帳がない場合は、名前・口座番号が表示されたWeb通帳のトップ画面をプリントアウトして提出するという。
すべての書類をそろえ、記入事項、押印箇所をチェックし、社協に行った4月24日のうちに封筒に入れて郵送した。人によって提出書類は異なると思われるが、次のようなチェック表があるので参考までに。
→郵送前のチェックリスト
https://www.tcsw.tvac.or.jp/activity/documents/5-checklist.pdf