品薄のアルコール剤の代わりに!プロが教える除菌液の作り方&正しい除菌方法
次亜塩素酸ナトリウム液につけ置き
0.05%の次亜塩素酸ナトリウム液に布巾を浸し、1時間を目安につけ置きする。その後、水でしっかりと洗い流す。
綿の場合は煮沸もOK
素材が綿なら、鍋に水を入れて15分ほど煮沸してもよい。汚れが気になる場合は粉せっけんを適量入れ、汚れが緩む高温のうちに水洗いする(やけどに注意)。
調理器具は菌の温床! 湿布、つけ置き、絞り出しで撃退
■スポンジ
【1】0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液にスポンジを浸し、すぐに絞って病原体を外に出す。これを数回繰り返す。
【2】水で【1】と同様の作業を数回行う。湿っていると病原体が繁殖しやすいため、日光に当てるか水切れのよい場所で完全に乾かす。
■まな板
【1】まな板の上にキッチンペーパーを敷き、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液をキッチンペーパー全体にゆっくりかける。
【2】表面全体に【1】を行い、湿布した状態で30分ほど放置する。裏面も同様に行う。
【3】傷の隙間の汚れまでかき出せるように、たわしでこすりながら水洗いする。
■三角コーナー
【1】最初に洗剤で洗い、汚れを落とす。特に底の縁部分は雑菌などがたまってヌルヌルしやすいため入念に行うこと。
【2】0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液をためた大きめの桶に30分ほどつけ置きし、水洗いをする。一緒にたわしをつけてもよい。
下痢の場合の便座は全体を拭く
【1】キャップ2杯分の原液を直接便器内の水に注ぎ、しばらく放置する。次にトイレを使用する際は、水を流してから使う。
【2】お腹を壊して下痢気味の人が使用した後は病原体が広範囲に付くため、0.1%の次亜塩素酸ナトリウム液を付けたトイレ用ウエットティッシュで便器全体を拭く。
手でよく触れる場合はこまめに拭き掃除
普段の生活で触ることの多い場所は病原体が付きやすいため、こまめな除菌が必須。0.05%の次亜塩素酸ナトリウム液を付けた布で拭き、水拭きで仕上げる。アルコール剤を使う場合、二度拭きの必要はない。
■ドアノブ
ドアを開けるときと同様に握って拭く。
■手すり
階段の上り下りで掴む手すりも忘れずに。
■スイッチ
手でよく触れる表面を中心に全体を拭く。
■テーブル・リモコン
■携帯電話・スマートフォン
トイレよりも病原体が多いといわれる。カバーも入念に拭く。
教えてくれた人
松浦純子さん/家事代行サービス「CaSy」のベテランスタッフ。豊富な知識を生かし、約1000軒の家をきれいにする掃除のプロ。
撮影/下重修
※女性セブン2020年4月30日号