洗濯ばさみ健康法|超カンタン!肩こり、腰痛、不眠、高血圧ほか、手にはさむだけで即効
3回にわたって紹介した「輪ゴム健康法」に、「カンタンなのに効果的!」と大きな反響が寄せられた。今回はさらにカンタンな、手に洗濯ばさみをはさむだけで痛みや不快症状を改善する健康法をお届けする。
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“手指鍼(しゆししん)”と同じ効果が期待できる「洗濯ばさみ健康法」
手や指のツボを刺激する東洋医学の“手指鍼(しゆししん)”。鍼灸師でアジアン・ハンドセラピー協会理事の松岡佳余子さんは、それと同様の効果を誰でも簡単に得られる方法を数多く試してきた。今回紹介する「洗濯ばさみ健康法」もその1つ。
「ツボを押しても効果が表れなかった人の指を試しに引っ張ってみたところ、ツボ押しと同様の効果を得られたことがありました。これを応用したのが、洗濯ばさみの健康法です」(松岡さん・以下同)
なぜ洗濯ばさみでツボをはさむと健康によいのか。実は、手と全身に明確な関係性があるという。
「健康状態を知る目安となる“血管年齢”は、手の指先で測りますが、これは世界共通の測定方法です。それは、指先の血流が全身の血流状態を表しているからです」
東洋医学でも、ツボは手に投影されると考えられている。つまり、手のツボを刺激すると全身に影響が及ぶのだ。
■手と体の相関図(左手の甲側)
さらに、洗濯ばさみで手の皮膚を引っ張ることによる効果も期待される。
「皮膚を引っ張ることで、ツボだけでなく血管にも刺激が与えられます。すると対応する部位の血流が改善され、筋肉表面のこりが効率よくほぐせる。さらに洗濯ばさみの圧は、指先の毛細血管に数十秒で影響を与えられます。海外には“脳は手の奴隷”という言葉があるほど、脳は手の刺激に対して敏感です。洗濯ばさみ程度の刺激でも、大きな効果が期待できます」
とはいえ、洗濯ばさみの圧力は侮れない。実施する際には、いくつか注意が必要だ。
指先の色が紫色になったら、鬱血しているのですぐに外すこと。外した後で、はさんだ部分を軽くもむといい。皮膚が薄い指の股をはさむ時は、先端の丸いもの、はさむ部分がゴムやウレタンなど、ソフトな素材のものを使用するといい。痛みも少ないのでおすすめだ。
症状が重い人や血流が悪い人ははさむと強い痛みを感じるそう。数秒で外すのを数回繰り返す形にしてもいい。ただ、痛みを感じるのは効いている証拠だという。
「まったく痛みがなければポイントがずれている可能性が高いので、場所を変えてみて。手や体がポカポカするのも効いている証拠です。即効性があるので不調を感じたらすぐに行うといいのですが、疲れがとれるので、明日に備えて夜寝る前に行うのもいいでしょう」
それでは早速、そのやり方をご紹介。基本のやり方に続いて、症状別の方法を解説する。