手足輪ゴム健康法|輪ゴムを“はめるだけ”!関節痛を改善
手軽ですぐに効果を実感できると話題の『輪ゴム健康法』。輪ゴムを腕や足にはめるだけで関節痛を改善できるという。症状別のはめ方も紹介するので、ぜひ試してみてほしい。テクニック不要で驚くほど簡単です!
輪ゴムで関節を360度ぐるりと刺激
関節のトラブルに着目して考え出されたのが、手と足のポイントに輪ゴムをはめるだけの『手足輪ゴム健康法』。
鍼灸師でアジアン・ハンドセラピー協会理事の松岡佳余子さんは、
「体をあまり動かさないでいると、筋肉が衰えて、関節をつなぐ靭帯が硬化。関節の動きが悪くなります。これを防いで体の不調を整えるには、関節の周囲を押圧刺激して、血行を改善すること。
ツボのようなポイント1か所だけでなく、輪ゴムで関節を360度ぐるりと刺激できるこの方法は、非常に効果的です。
関節の周囲にはあらゆるツボが密集しているので、患部以外の全身に効果を与えることができます」
と、手足輪ゴム健康法の効果について語っています。
また、指や耳と違い、手足に輪ゴムをはめる場合、肌に直接触れるのは厳禁。手のひら以外は必ず衣類、靴下の上からはめること。
肩関節や太もも、ひざには内径44.5mmの18号輪ゴムを使用。足先や手先は内径38mmの16号輪ゴムでもOK。はめた後に動くとずれてしまうので注意を。
共通のやり方
【1】輪ゴムを2~3本束ね、不調のある部位に呼応した体の箇所にはめる。手のひら以外は衣類の上からはめる。
【2】うっ血しないように10分程度おいて外す。
【3】【1】、【2】を1日に数回繰り返す。続けて行う場合は、10分以上、間を空ける。
※症状が軽い場合は【1】のみでもよい。程度に応じて【1】~【3】までを順番に輪ゴムをはめる。
“痛み別”に輪ゴムをはめる
図を参照して、以下の部位に輪ゴムをはめるだけでよい。
【A】肩関節痛 五十肩のほか、肩関節の痛みに
【1】わきの下から肩関節にかけて。【2】上腕の付け根。【3】わきの下から肩上。
【B】ひじ痛 ひじの痛みに効果が。テニスひじなどにもよい
【1】ひじ関節の中心位置。【2】ひじ関節を上がって少し凹んだ部分。【3】ひじ関節から少し下がって凹んだ部分。
【C】手首痛 手首の痛み全般に
【1】手首のまわり。【2】手首を少しひじ側に上がって凹んだ位置。【3】手のひらの下部分。
【D】腰痛 腰痛のほか、腰のだるさにも
【1】手のひらの中央・親指と小指の間にはめる。【2】親指の付け根の関節の位置。
【E】股関節痛 股関節の痛みに。だるさもとる
【1】股関節周囲・足の付け根あたり。【2】太ももの上部・股関節から5~6cm下がった位置。
【F】ひざ痛 ひざの痛みに効果が。ひざ関節炎にも
【1】ひざ関節周囲。【2】ひざ関節より少し上の凹んだ位置。【3】ひざ関節から少し下がって凹んだ位置。
【G】足関節痛 足関節の痛みに。捻挫にも効果的
【1】足首まわり。【2】足首より少し上の凹んだ位置。【3】かかとの位置。
【H】足裏痛 足の裏全般の痛みに
【1】足の裏(土踏まずのあたり)。【2】足指の付け根の位置。
撮影/浅野剛 イラスト/いばさえみ
※女性セブン2019年8月1日号
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