耳に輪ゴムをかけるだけ健康法で不調に克つ|肩こり・耳鳴り・腰痛を改善!
輪ゴムを巻くだけの『輪ゴム健康法』が「簡単なのに効果的!」と話題になっている。そこで、耳に輪ゴムを巻くだけで全身の不調が改善できるという健康法を紹介します。
輪ゴム2本を耳に巻けばリンパの流れが整えられて、手軽さと症状改善に驚く人が多いという。やってみれば、すぐに変化を実感できるはず!
耳は全身の縮図
全身の血管はすべて1本でつながっており、心臓から流れ出た血液は23秒かけて全身をめぐり、再び心臓に戻る。
さらに東洋医学では、全身のエネルギーの通り道ともいえる経絡やツボは、手に投影されると考えられている。そして手と同様に耳にもツボが集中しており、そのことから耳も「全身の縮図」と呼ばれている。
「つまり、耳に輪ゴムを巻けば、ツボが刺激されて、呼応する器官の血流や気の流れが整います。内臓や筋肉などの機能が活性化し、不調が改善するのです」
そう話すのは、鍼灸師でアジアン・ハンドセラピー協会理事の松岡佳余子さん。耳に輪ゴムを巻くと、手指に輪ゴムを巻いた場合と同じ効果が期待できるというのだ。
さらには、耳の周囲にあるリンパ節も刺激できるという利点もある。
「リンパ節には、リンパ管を流れる老廃物や病原体などを取り除いて、リンパ液を濾過する働きがあります」(松岡さん・以下同)
リンパ液の流れをよくし、むくみを解消するために、わきの下や太ももの付け根のリンパ節をマッサージする方法がよく知られているが、そもそもリンパ節は体の奥深くにあり、直にマッサージをしても、刺激を与えることができない場合もあると松岡さんは言う。
「ですが、耳の周辺だけはリンパ節が体の表面近くにあり、外から触れることができます。
耳に輪ゴムを巻くと、リンパ節に刺激が伝わり、リンパ液の流れが促進されます。それにより、デトックスがスムーズに行われ、耳鳴りや肩こり、頭痛などの症状が改善されるのです」
肩こりの強い人は耳の血流も滞りがち
やり方は簡単で、ポイントを2本の輪ゴムで1分程度巻くだけでよい。ただし、うっ血には注意すること。巻いた後は鏡で見て、耳が紫色になっていないか観察してほしい。
なお、赤ら顔でのぼせやすい人はうっ血しやすいため、1本巻きの方がいい。
「首や肩のこりが強い人は、耳も血流が滞ってこっているため、輪ゴムを巻くと強く痛む。そんな人こそ、耳輪ゴム健康法で血流をよくした方がいいでしょう。
痛みを感じないよう、まずは輪ゴム1本巻きから始めてください。それでも痛みが強いようなら、無理をせず、指でポイントをつまんで刺激を与えてみて」
輪ゴムを巻く前に、腕を背泳ぎするように後ろに大きく回したり、手首回し、スクワットなどをして体の状態を確認してから巻き、巻き終わりに再びチェックすると効果を実感しやすいという。
耳輪ゴム健康法に適している輪ゴムのサイズは16号(内径38㎜)で、カラー輪ゴムは粘着性があるため、巻きやすく、外れにくい。1日1分を目安に実践してみて。