お盆に知っておきたいアチラの話|あなたの知らない死後の世界
「死んだら終わり」は大間違い!? 前出の流光さんが霊たちとの交流で知った真実をもっと詳しく教えてくれました。あの世ってもしかして、恐ろしい場所ではないのかも…?
●霊が喜ぶお盆の供養の仕方とは?
A.お墓参りに行けない人は、自宅に生前好きだったものを用意して
「霊は肉体を持たないだけで、感覚は人とあまり変わりありません。生前好きだった食べ物を用意してあげると喜びますよ。実際、墓にいることは少ないので、自宅で供養してあげても大丈夫。ただ、“あの世”は遠いので、来る時と帰る時用に“乗り物”を用意してあげましょう。なすやきゅうりを乗り物に見立てた“精霊馬(しょうりよううま)”でもいいですし、おもちゃの車でも構いません。生きている人が乗り物を用意する気持ちが大切なのです」
●亡くなった人と話すにはどうしたらいい?
A.最初のうちは声を出して話し、しばらくしたら線香を焚いて会話を
死の直後、故人は霊となってこちらの世界にとどまっていることが多い。なので最初のうちは、声に出して話をしよう。霊だからといって思ったことを察してくれることはない。
「成仏した霊と連絡を取るには、お線香を使います。お線香はあの世とこの世をつなげる電話のようなもの。煙が出ている間に声に出して話すと、亡くなったかたに伝わります。霊からメッセージがある時は、ひらめきや虫の知らせのような形で届くことが多いです」
●お供え物って“食べている”の?
A.量は減らないけれど食べて喜んでいる
「故人のために食事を出してあげると、とても喜びます。量は減りませんが、霊が食べると“質”が変わります。例えば、お茶は味が抜けますし、果物は足が早くなるケースが多いですね」
また、上の写真のように、ビールをお供えすると飲んだという証に、泡でキレイな模様を作ってくれる霊もいたとか。お盆にはぜひ、ごちそうを用意してあげよう。
●三途の川って本当にあるの?
A.あの世とこの世の境界となる場所はある
“三途の川”とはいわば、生と死の境界線。ここを通過すると、肉体を持つ人間としての役割を終え、魂だけの存在になるという。
「三途の川の風景は、その人のイメージで作られることが多いようです。ですから、河原だったりお花畑だったり、見える景色はさまざま。私の夫の場合は、一面真っ白な世界で、川も花もなかったそうです」
●霊はどんな姿をしているの?
「霊は生前好きだった服を着ており、故人が元気だった頃の年齢になっています。病気やけがも治っています」
普段は霊が視えない人でもその姿を視られないものか。
「霊が姿を現すのは伝えたいことがある場合。それ以外では姿を現しません。なぜなら、霊感のない人にも視えるようにするにはエネルギーが必要だから。霊には足がないといいますが、全身を現すには相当のエネルギーが必要なんです。認識してもらえればいいと、顔など体の一部だけ現すことが多いようです」
顔だけ現れたら怖い。だがそれだけでも霊にしたら必死のことで悪意はないようだ。
●人は生まれ変わるの?
A.人は人に生まれ変わり、転生を繰り返している
霊は“あの世”での修行を終えると生まれ変わる。
「“あの世”には天国や地獄はなく、生前と同じような生活をしながら心を磨く修行をしています。この世で過ごしたのと同じだけの歳月を過ごしたら転生するようです。赤ちゃんや子供の場合は転生のサイクルが短く、流産や死産した赤ちゃんの魂が、また同じお母さんに宿るケースも多いんです」
●占い師・スピリチュアルリーディング 流光七奈(りゅうこうなな)さん
幼少の頃から視えない世界とつながる能力を持つ。東京・新宿のオフィスで個人鑑定も行う。主な著書は、『ダンナさまは幽霊』(イースト・プレス)など多数。
イラスト/宮咲ひろ美 写真提供/流光七奈
※女性セブン2019年8月22・29日号