お盆に知っておきたいアチラの話|あなたの知らない死後の世界
人は死んだらどうなるのだろうか? 亡くなってから日を追った故人の姿について、流光さんが語る。
●亡くなった直後
死の直後は多くの霊がパニックになるという。
「夫は昏睡状態から眠るように息を引き取り、すぐに遺体が自宅に搬送されました。自宅に戻ると夫の霊がいつの間にか現れていて、“なんでぼくは家にいるの?” “眠っていて起きたら様子がおかしい” “体に戻れない”と、死を受け入れられないようでした」。
●葬儀
自分の葬儀を見て、死を受け入れる霊は多い。また、お経を読んでもらうことで成仏するわけではないようで、霊自身に強い信仰心や聞く気がない限り、心に響かないようだ。
「お経やお葬式をあげてもらえなかった霊は成仏できない、なんてことはありません。とはいえ、自分のためのお経や通夜・告別式はうれしかった、と夫は言っていました」。
●初七日・四十九日
納骨が行われる『四十九日』には日常を取り戻した流光さん夫妻。
「夫が私以外の人に視えなくなっただけで、生活は生前と変わりませんでした。夫は生前の職場に毎朝徒歩で出勤し、夕方に帰宅していました」。
霊は墓ではなく自宅にいることがほとんど。災害や事故などで亡くなった場合、死が理解できず、その場にとどまり続けることも多いという。
●三回忌
霊にお迎えがやって来る最後のタイミングが三回忌。
「夫のところにも三回忌に“あの世”から迎えが来ました。それも義母が車で…。“あの世”には徒歩でも行けますが3日もかかるのだそう。迎えの車を利用しない手はありません」。
成仏のタイミングは人それぞれでいいのだが、このタイミングの方が、残された人にとっても故人にとってもベター。