糖質制限は認知症のリスクが!? 納豆&卵は予防対策に最強
スルメを噛んで認知症を予防!
中高年になってくると、歯や歯茎が弱ってだんだんと硬いものが食べられなくなってくるもの。ところが柔らかいものばかり食べていると、記憶力が落ち、認知症を招く可能性があるという。
年を重ねると、記憶や学習能力に関わる脳の器官、海馬の容量は少しずつ萎縮していくが、ストレスにも海馬は傷つき萎縮する。そして、認知症の原因はまだはっきりとは解明されていないものの、海馬の萎縮が進むと認知症になるといわれている。
「海馬の萎縮を少しでも抑えて、認知症を予防する私の一番のおすすめは、スルメです。精神を安定させ、ストレスでダメージを受けている脳をいたわってくれる神経伝達物質にセロトニンがあります。セロトニンの分泌量は、一定のリズムを刻む動きをすると増えることがわかっていますから、硬いスルメを何度もよく噛むことがセロトニンの分泌を促して、脳と心を元気にしてくれます。また、硬いものを噛むと海馬が活性化するというデータもありますし、顏の筋肉も鍛えられるので一石二鳥の効果がありますね」
料理はボケ防止になる
高齢になってくると、だんだんと料理をするのも億劫になり、総菜を買って済ませるという人が増えてくるという。しかし、実は料理に脳を活性化する効果があることは、2004年、大阪ガスと東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授との研究でも明らかになっている。
「調理のプロセスに頭を使うことが脳トレになります。献立を考える、材料を選ぶ、お金の計算をする、下ごしらえの段取りを考える、カットや盛りつけなどで手を使い、火を使うことで気が引き締まる。そしてできた料理を『おいしい』と喜ばれることで達成感と満足感も得られ、脳が若返るのです。また、味が濃く、栄養バランスが偏りがちな市販の総菜や外食に比べて、自分で健康管理をすることができます。いいことずくめなので、ぜひ億劫がらずに調理をすることをおすすめします」
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