《母親の介護を告白》鈴木蘭々さんが、母親と衝突して痛感した言葉選びの大切さ 支えになっている教え「親とぶつかった記憶ですら懐かしいものになる」
「最近、同じことを何度も聞くようになった」「親の服装がどこかだらしなくなっている」。単なる老化か、それとも介護の予兆なのか、誰しも不安に感じるもの。タレントで女優の鈴木蘭々さんに、親の変化に気づいた瞬間や介護の経験を聞いた。
教えてくれた人
鈴木蘭々さん(50)/タレント・女優
物忘れが進んできたかもしれない、最初に感じた母の変化
鈴木蘭々さん(50才)が最初に母の異変を感じたのは2018年頃だった。
「現在、母は86才ですが、80才になる前くらいから“物忘れが進んできたかもしれない”と思うことが増えました。知的で家事もきっちりこなしていたのに、ある日、留守中に飼い猫の世話を頼んだらできていないことが何度かあって、問い詰めると笑ってごまかすので変だなと思いました。
母方は長寿の家系。祖父も90才まで現役で働いていたので、介護はまだ先だと思っていたんですけどね」(鈴木さん・以下同)
昔から母娘の仲は良好だったが、介護では衝突することもある。
「いちばんもめたのは、2021年に母が背中の圧迫骨折をしたことをきっかけに物の整理をしたときです。若い頃からおしゃれで多趣味なので、とにかく家に物が多い。捨てたくないという母に“捨てないとベッドが入らないでしょ”と理屈で言っても折り合えず、きつい言葉を言って落ち込ませたこともありました」
言葉ひとつで物の見方、見える世界が変わる
気持ちに余裕がないときほど、言葉が強く出てしまうもの。そこで痛感したのは、「言葉選び」の大切さだった。
「母にはこれまでできていたことができなくなる不安があって、私がそれをあおるような言葉を使うとさらに気持ちが沈んでしまう。私も不安なときに周囲の人の優しい言葉に救われて生きてきた。だからこそ、よりよい言葉を選ばなければいけないと思うようになりました。言葉ひとつで、物の見方や見える世界って変わるんです」
鈴木さんの支えになっているのは、介護経験者から聞いた「親とぶつかった記憶ですら懐かしいものになる」という言葉だ。
「生きているからこそ、人とぶつかることができるし、仲直りもできる。そう考えると母との時間をいとおしく思えるようになりました。いま母はデイサービスを利用しながらひとり暮らしをしているので、本格的な介護はこれからになりますが、いまのところ失ったものがあるとすれば、母に甘える時間くらいです」
介護を通じて、医療や高齢者についての知識も自然と深まったという。
「本を読んで調べて、“この薬の副作用は出ていないかな”などと疑問を持つようになりました。医師を信頼していますが、まかせっきりにはしません。家族として知識を持つことの大事さを、母の介護が教えてくれました」
写真/鈴木蘭々さん提供、PIXTA
※女性セブン2025年12月25日・2026年1月1日号
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