冬の電気代をグッと節約!冷気をカットして効率よく暖かくする3つの秘策を節約アドバイザーが指南
冬本番を迎え、寒さが一段と身にしみる季節。特にシニア世代は、冷えによる体調不良のリスクが高まるため、住まいの「寒さ対策」は欠かせない。節約・家事アドバイザーの矢野きくのさんに、特別な道具や工事がなくても“今日からすぐ”にできる簡単な「冷気シャットアウト術」を教えてもらった。
この記事を執筆した専門家
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
外から床からの「冷気」を徹底的にシャットアウト
冬本番を迎え、暖房器具が手放せない季節になりました。シニアのかたにとって、寒い時期は体調を崩しやすく、特に血圧の変動など健康面での注意が必要です。
寒さ対策というと、「エアコンの設定温度を何度にするか」という話になりがちですが、実はもっと大切なことがあります。それは、「部屋の外からの冷気」と「床からの冷気」を徹底的にシャットアウトすることです。
せっかく暖房でお部屋を温めても、冷気が入ってきてしまっては効率が悪く、電気代もかさんでしまいます。
これからご紹介する対策は、特別な工具や大掛かりな工事は不要で、すぐに実践できるものばかり。冬の寒さを撃退し、ポカポカ快適な毎日を送りましょう。
【1】窓対策/冷気を防ぐカーテンとシートの活用術
お部屋の中で最も冷気が入りやすい場所、それは「窓」です。窓ガラス越しに外の冷たさが伝わり、カーテンと窓の隙間から冷たい空気が流れ込んできます。
カーテンを「冬仕様」にチェンジ!
まず基本となるのは、カーテンを厚手のものに替えることです。生地が厚いほど冷気を遮断する効果が高まります。
断熱カーテンで冷気を二重ブロック
しかし本格的な厚手のカーテンはかなり高額なものもあります。最近は、ポリ塩化ビニルなどの素材でできた「断熱カーテン」という便利なアイテムがあります。ホームセンターなどで1000円前後で購入可能です。これは、窓と通常のカーテンの間に一枚挟むことで、冷気を強力にカットしてくれる優れものです。
<標準的な取り付け方>一般的には、既存のカーテンレールにフックで吊り下げて使います。
カーテンレールが使えない場合のアイデア3選
「うちのカーテンレールはもういっぱい…」という場合でも大丈夫。100円ショップやホームセンターのグッズで工夫できます。
1.「S字フック」を活用
カーテンレールが二重になっていて、片側に余裕があれば、S字フックを使って断熱カーテンを吊るすことができます。
2.「かもいフック」と「突っ張り棒」の合わせ技
窓枠の上部に100円ショップでも手に入る「かもいフック」を取り付け、そこに突っ張り棒を渡してシートを吊るす方法です。
3. 紐で吊るす
「かもいフック」で紐を張り、その紐に断熱シートを掛けるだけでも、冷気の遮断効果が期待できます。
【2】床対策/足元から来る冷たさを解消!
暖房で部屋の上部が温まっても、床の冷たさで足元が冷えてしまうと、体全体がなかなか温まりません。
「段ボール」や「銀のシート」でこたつをより温かく
寒い時期にこたつを使うご家庭も多いでしょう。こたつをより暖かくする簡単な工夫があります。こたつの敷布団の下に、段ボールや100円ショップでも売っている銀色の断熱シートを敷いてみてください。
段ボールの空気層が断熱材のような役割を果たし、床から伝わってくる冷たさを和らげてくれます。処分する予定の段ボールを再利用できる、環境にもお財布にも優しい方法です。
【3】ドア対策/ドアの隙間から忍び込む冷気を撃退!
せっかく室内を暖めても、玄関や廊下へ通じるドアの下や横の「すき間」から、冷たい空気がスーッと入ってくることがあります。この細い隙間が、意外と室温を下げる原因になっているのです。
すき間テープの活用
100円ショップやホームセンターで売っている「すき間テープ」をドア枠や扉のすき間に貼るのがおすすめです。
冷気の侵入を防ぐだけでなく、暖房で温まった空気が外に逃げるのも防いでくれるため、暖房効率が格段にアップし、電気代の節約にもつながります。
お部屋の密閉度を高めると、空気の入れ替えが少なくなりがちです。
特にストーブなどの燃焼器具を使用している場合は、必ず定期的な換気が必要です。一酸化炭素中毒の危険性があるため、暖房効率を上げる工夫をしつつも、新鮮な空気を取り込むことを忘れないようにしましょう。
今回ご紹介したような、ちょっとした「冷気カット」の工夫をプラスするだけで、今年の冬はもっと快適に過ごせるはずです。お部屋をポカポカにして、健やかな冬をお過ごしください。
