<冬家電>の片付け方|エアコン、ストーブ、加湿器など来シーズンも心地よく使うためのコツ【家事アドバイザーが指南】
暖房や加湿器など冬にフル活動した家電は、「冬の終わりにしっかり掃除をしておかないと、カビやダニの発生につながります」と、家事アドバイザーの矢野きくのさん。身の回りの冬家電をチェックして、温かい日に掃除をして来シーズンに備えておきたい。
この記事を執筆した専門家
家事・節約アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!』(アスコム)、『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社ムック) など。https://yanokikuno.jp/
冬家電は「シーズンの終わりにメンテナンスを」
そろそろ冬に活用した暖房器具を片付けたり掃除したりする季節。メンテナンスをせずにそのまま片付けてしまうと、ものによってはカビやダニが発生することもあるので、季節終わりのメンテナンスは重要です。
そこで冬にお世話になったものの片付けや掃除方法をご紹介します。
エアコンのフィルター掃除
エアコンのフィルター掃除は、シーズン終わりに必ずやっておきたいものです。ホコリがフィルターに付着したままだと、カビが発生する原因にもなりかねません。フィルターを取り外しさほど汚れていなくても中性洗剤で洗って水ですすいでから、完全に乾燥させて元に戻すようにします。
シニア世代のかたは高い位置のフィルターを取り外すのは無理せず、どなたかに取り外しと取り付けだけでもやってもらうことをおすすめします。
ストーブやファンヒーターのホコリを取る
電気ストーブでも石油ストーブでも1シーズン使っている間にホコリが付着しています。そのホコリをそのままにして次のシーズンに使うのは危険です。取り外せるとことは取り外し乾いた布でホコリを拭き取るようにしましょう。
石油ストーブや石油ファンヒーターは石油を抜く
石油ストーブに石油を残したまましまい込むのは危険です。メーカーによって推奨されている石油の抜き方は違いますので、取り扱い説明書をよく読み使い終わったあとの掃除方法を確認して実行しましょう。
湯たんぽは乾燥させてから
実は意外と多いのが、湯たんぽの中に水をいれたまましまい込んでしまうこと。水が入ったままだと、湯たんぽの中がカビてしまったり、金属製の湯たんぽの場合はサビが発生することもあります。
まずは水を完全に抜きます。それでも中は水滴がついている状態なので、蓋を開けて室内の日当たりの良い場所に数日置いておき、湯たんぽの中を完全に乾燥させるようにしましょう。
加湿器は掃除と水抜きをする
加湿器もメーカーによって掃除方法が違ってきますが、クエン酸掃除が推奨されている製品であれば、取扱説明書にある方法に従って、クエン酸を使って加湿器内に付着しているカルキを取っておきましょう。
メーカーによってメンテナンス方法は変わりますが、吸水タンクやトレイが取り外せるものは取り外してクエン酸を溶かした水につけたり、取り外せない一体型のものはクエン酸と水をタンクに入れてお掃除運転をするように指定されているメーカーもあります。
掃除が終わったら、タンク内を乾燥させるために、湯たんぽ同様日当たりのよい場所で蓋を取った状態で完全に乾燥させます。
加湿器のタイプによって構造は違いますが、蓋の裏などに水滴が溜まってしまうものもあるので、そのような場合は乾いた布で水滴を完全に拭き取ってからしまうようにしましょう。
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この冬は暖冬だったとは言え、数回でも使った暖房器具など冬の道具は丁寧にメンテナンスをして片付けることで、来シーズンも気持ちよく、そして安全に使うことができます。ぜひお試しください。
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