家計お助け!注目の《リボベジ・再生野菜》の始め方「100円ショップに豆苗の専用容器も登場。小松菜やにんじんも葉が茂る!」
食材の値上げが続き、少しでも節約をしたい人に今、注目なのが野菜を再生させる「リボベジ」だ。最近では、100円ショップでリボベジの容器も販売されているという。節約・家事アドバイザーの矢野きくのさんに、育て方やポイントを伺った。豆苗や小松菜など実際に育てた野菜の写真も必見!
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』、『「節電女子」の野菜レシピ!』など。https://yanokikuno.jp/
家計が助かる「リボベジ」とは?
「リボベジ」をご存知でしょうか?リボーンベジタブルの略で、「再生野菜」や「再生栽培」などと呼ばれることがあります。
買ってきた野菜を使い、調理の際にカットした根っこなどから、もう一度野菜を作るものです。意外と多くの野菜が再生できるんですよ。今回はリボベジに(再生野菜)ついてご紹介します。
リボベジ(再生野菜)のやり方は?
キッチンで育てられる水栽培のリボベジの場合
・野菜に合う形の容器を用意
・野菜の切った部分が少し浸る程度の水を入れて栽培(下にスポンジを敷いてもいい)
・水は毎日換える
これだけで、少しずつ再生されてきます。キッチンの日当たりが悪い場合は、日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。その場合、水換えを忘れがちなので気を付けてください。
100円ショップのダイソーには、豆苗の再生用に「豆苗プランター」(110円)というものがあり、水を換えやすくなっているので、このようなアイテムを利用するのも良いでしょう。
ベランダなどで育てる土に植えてのリボベジの場合
・プランターの中にホームセンターなどで購入した土を入れる
・カットした野菜の下が少し隠れるくらいに土に植える
・土が乾かない程度に水やりをする
実際にチャレンジしたリボベジの例
ニンジンのリボベジ(再生野菜)
ニンジンのヘタの部分を少し長めに切り、ヘタにかからない程度の水につけること3週間、緑の葉がシュッと伸びて収穫の時期を迎えました。
最近はスーパーで葉付きのニンジンを見かけることも少ないので、ニンジンの葉っぱ自体が珍しいですよね。サラダに入れたり、コンソメスープに浮かせたりしてもおいしくいただけます。
大根のリボベジ(再生野菜)
ニンジン同様、大根もヘタの部分を長めに切り、ヘタがかぶらない程度の水に浸します。ヘタの中心部分から、大根の葉が生えてきました。
大根の葉は味噌汁に薬味として入れたり、ジャコと一緒にごま油で炒めて、醤油とみりんで味付けすると、ご飯がすすむおいしいふりかけになります。
小松菜のリボベジ(再生野菜)
小松菜は根っこの部分を長めにカットし、切り口が浸る程度の水で育てます。意外としっかりした葉が生えてくるので、たくさんリボベジすれば、小松菜料理が一品作れます。
豆苗リボベジ(再生野菜)
リボベジ(再生野菜)初心者でも簡単にできるのが豆苗。むしろ豆苗を1回で捨ててしまうのはもったいないと言ってもいいでしょう。生産者も推奨していて、スーパーによっては豆苗売り場に豆苗再生のやり方を表示しているところもあります。
前述のようにダイソーには豆苗プランターが売られているほどなので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
2回目は少し細くなりますが、それでも食べられるものが生えてきますので、買ったときと合わせれば合計3回食べられるわけです。豆苗は税込で90円前後ですが、3回食べられれば1回30円ということになりますね。
豆苗は価格が安いのに栄養価が高く、まさにコスパがいい食材です。
豆苗を使った節約アイディア料理3選
リボベジした豆苗を使って我が家で作っている料理をご紹介します。味つけや分量は調整してみてくださいね。
【1】豆苗サラダ
ニンジン1本をラップにくるんで電子レンジで加熱し、柔らかくなったらつぶします。スクランブルエッグと豆苗を混ぜて、マヨネーズとブラックペッパーで味付けします。
【2】豆苗スープ
お湯に鶏ガラスープの素と豆苗を入れて沸騰したら、溶き卵を入れます。
【3】豆苗たま
豆苗は卵との相性も抜群です。ニラたまと同じように、サッと炒めて卵でとじるだけ。
物価高の今はとくに、食材を無駄にせず、さらに再生させてしっかり食べ尽くしたいもの。リボベジ、ぜひお試しください。