《気になる備蓄米、味はどうなの?》「古米をおいしく食べる研ぎ方・炊き方」のポイントを節約&家事アドバイザーが指南
米不足対策で国の備蓄米が放出された。農林水産省※によると今回放出される21万トンの備蓄米には、去年と一昨年の米が含まれる。一般的に収穫後1年を超える米は「古米」とされ、お米の劣化や味が心配という声も…。そこで、備蓄米に関する最新情報や「古米」のおいしい炊き方を節約・家事アドバイザーの矢野きくのさんに教えてもらった。
※農林水産省「政府備蓄米の買戻し条件付売渡しについて」(令和7年3月発表)
https://www.maff.go.j/j/seisan/syoryu/attach/pdf/bichiku_hambai-38.pdf
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
節約・家事アドバイザー。防災士の資格を持つ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!
備蓄米が放出されたが味に問題はないの?
令和の米騒動に始まり、政府の備蓄米が放出されることとなった今年。備蓄米には2024年度産に加え2023年度産の米も含まれているということで、古米の味は大丈夫なのかと心配しているかたも多いようです。
古米とは何なのか、古米のおいしい炊き方をご紹介します。
備蓄米は一般的な古米と何が違う?
今回の備蓄米のうち2023年度産のコメが古米にあたります。通常であれば古米は味が劣化しているととられがちですが、備蓄米に関しては精米される前の状態で温度が低温に管理されている倉庫で保管されているものなので、一般的なイメージの古米のような味の劣化はないそうです。
また2024年度産米と2023年度産米をブレンドして販売するところが多いということから、味の違いは分かりづらくなっていると思います。
古米をおいしく炊くための3つのコツ
食べてみて少しでも普段食べているお米と味の違いを感じたら、古米の炊き方を参考にしてみてください。
【1】古米は力を入れずに研ぐ
古米の場合は乾燥していることが多く、力を入れすぎると米粒が割れやすくなっています。米全体を包み込むようにして力を入れずに研ぐとよいでしょう。
またこれは古米・新米問わずですが、米を研ぐときは炊飯器の内釜を使って研ぐのではなくザルとボウルを使って研ぐようにしましょう。炊飯器の内釜で研ぐと細かい傷をつけてしまい、汚れが入り込みやすくなる上、炊飯の精度にも関わってきます。
また内釜だと研いだ水を替えづらく残りがちですが、ザルとボウルを使えば水を替えることも簡単です。
【2】炊飯する前にしっかり浸水させる
前述のとおり古米は乾燥しているものが多いので、新米のとき以上に炊飯前にしっかりと水に浸すことがポイントになってきます。目安の時間は30分から1時間、しっかりと浸水させておくようにしましょう。
【3】炊きあがったらしっかり蒸らす
炊飯後は10分ほどしっかりと蒸らすことも重要です。
古米をおいしくする工夫「酒やみりんで甘みをアップ」
古米は甘みが少ないと感じることもあるようです。この場合、炊飯するときに水だけでなく酒やみりんを入れることで甘みが増し、おいしく炊き上がります。米1合に対して、酒またはみりんを小さじ1~2杯が目安の分量です。
酒やみりんを加える場合は、同量の水を減らします。通常の水の量を一度入れてから、酒やみりんを足す分量だけ計量スプーンを使って水を取り除き、そのあとで酒やみりんを加えると分かりやすくなります。
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今回ご紹介したように、たとえ古米でもおいしく炊く方法を知っていれば、今回の備蓄米に関しては味の劣化はさほど心配する必要はないでしょう。食べてみて「あれ?」と思ったらぜひお試しください。