野菜高騰に負けない!「野菜を長持ちさせるコツ」を家事&節約アドバイザーが指南「100円グッズを活用して賢く保存」
スーパーに買い物に行くと、野菜の高さに驚きます。とはいえ、毎日の食生活の中で野菜は欠かせない。年金生活のシニア世帯は少しでも節約したいもの。そこで、100円グッズの便利アイテムなどを使って、野菜の鮮度を長持ちさせる方法を、節約・家事アドバイザーである矢野きくのさんに教えてもらいました。
この記事を執筆した専門家
節約・家事アドバイザー・矢野きくのさん
節約・家事アドバイザー。防災士の資格を持つ。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ・講演・連載などで活動。NHK『ごごナマ』準レギュラー他テレビ出演多数。新聞での連載のほか自動車メーカー、家電メーカーなどの企業サイトでコラムの執筆経験も。近年は中高年層の家事アドバイスや家庭でできるSDGsについての講演、SNSでの情報発信でも活動している。著書『シンプルライフの節約リスト』(講談社)、『「節電女子」の野菜レシピ!』(アスコム)、『50代からの自宅の片づけ 実家の片づけ』(扶桑社ムック) など。https://yanokikuno.jp/
野菜高騰の今こそ新鮮に長く保存して賢く節約
野菜高騰が続いている現在、キャベツが1個800円など驚くような価格になっているときがあります。このような中で買った野菜は、できる限り新鮮な状態を保ち、おいしく食べきりたいものですよね。
野菜が新鮮な状態が長く保てば、節約にもつながります。そこで今回は、ねぎ、白菜、キャベツ、きのこなどの野菜を新鮮で長く保存する方法と、調理しやすい保存方法をご紹介します。
保存方法【1】キャベツなどの芯(茎)がある野菜は成長点を壊す
キャベツや白菜など芯(茎)がある野菜は、お尻の部分にある成長を促す“成長点”を壊すことで新鮮さを保てるようになります。刺すのは楊枝などでもいいですが、100円ショップでも専用のグッズが売っているので、それらを使うと便利です。
使うときは外側の葉から剥がして使うようにしましょう。カットして売っているキャベツが切断面から変色していくのを見たことがある方も多いでしょう。これは包丁で半分などに切ってしまうと、その切断面から酸化して傷みが進んでしまうからです。
保存方法【2】葉野菜は専用の野菜保存袋で保存がベスト
ほうれん草や小松菜などの葉野菜は、野菜室に入れていてもすぐにしなっとなってしまうので購入したら早めに食べるのがいちばんですが、少しでも長く良い状態で保存するには専用の野菜保存袋がおすすめです。
野菜保存袋は100円ショップやスーパー、ホームセンターなどで購入することができます。野菜保存袋は、野菜が放出するエチレンガスを吸収する素材で作られているため、そのまま野菜室に入れておくよりも新鮮な状態を保つことができるのです。
保存方法【3】ネギは細かくカットして冷凍で保存
ネギは細かくカットしてから冷凍しておくと野菜室で保存するよりも長く保存ができ、使うときにもすぐに使えて便利です。切ってからそのまま食品保存容器に入れてしまうと固まって凍ってしまうので、食品保存容器の底とネギの上にキッチンペーパーを入れておきます。キッチンペーパーに余分な水分が移りパラパラに冷凍することが可能です。
保存方法【4】きのこ類はミックスしてファスナー付き保存袋で冷凍
一度に使い切らなかったきのこは野菜室に戻さずに、すぐに冷凍してしまいましょう。その際に、いろいろなきのこ類を一つのファスナー付き冷凍用保存袋に入れて冷凍ミックスきのこ作っておくと便利です。
バターソテーにして肉や魚に添えたり、きのこパスタにしたり、スープや味噌汁にするのもおすすめです。炊飯をするときにいつもの水の量にミックスきのこと顆粒だしを加えると、きのこご飯も簡単に作ることができます。
鍋用野菜は一度に複数回分カットして冷凍
白菜やネギ、春菊、きのこなど鍋に使う野菜はいろいろあります。毎回カットするよりも一度に複数回分をカットしてファスナー付き保存袋に入れて冷凍しておけば、野菜は長持ちしますし、調理の時短にもなります。
最近は鍋のつゆも多種多様なものが発売されているので、同じセットを作っていても違う鍋を楽しむことができますよ。
肉も一緒に入れて冷凍しておくのも良いですが、その際は肉だけラップに包むなどして野菜に直接接触しないようにして冷凍しておくといいでしょう。家庭で冷凍したものは、1か月以内に食べきるようにしてください。
今回ご紹介したように少しの工夫をすることで野菜を長くおいしい状態で保存することが可能です。ぜひお試しください。