大阪・鶴見区の商店街に新オープン!子どもから高齢者までつながれる《多世代交流型拠点》が目指すもの
介護保険サービスのデイサービスに加えて、ダンススタジオ、シェアキッチン、シェアスペースと、4つの機能を持つ複合型施設『多世代交流型拠点ROOP』がオープンした。子どもから高齢者まで気軽に集まれる拠り所の特長とは?
”人とのつながり”の復活を願い多世代交流拠点を開設
大阪市鶴見区を拠点に、デイサービスや訪問介護など介護事業を運営するfamilinkは、新型コロナウイルスが急速に流行した際、利用者である高齢者が面会制限で家族に会えなくなり、人知れず体力や足腰が衰えていく様子に気づいたという。
そんな状況に危機感を抱き“老後も自分のやりたいことができて、会いたい人に会える環境”を作ることを決断。2025年3月に子どもから高齢者まで幅広い世代が利用できる『多世代交流拠点ROOP』を大阪市鶴見区にオープンした。
大阪市鶴見区の商店街にできた“拠り所”
最寄り駅は大阪メトロ長堀鶴見緑地線・横堤駅、徒歩2分の立地にあり、区役所やショッピングモール、スーパーマーケット、レストラン、小学校や中学校などさまざまな施設が近くにある。
そんな多様な人が行き交う場所に『多世代交流拠点ROOP』は誕生。デイサービス(介護保険サービス)・ダンススタジオ・シェアキッチン・シェアスペースの4つを1つの拠点に併設している。
朝と昼はお年寄りの通うデイサービスが中心。入浴介助、食事の提供なども行い、高齢者の生活を支える。夕方以降は子どもから大人までが通うダンススタジオに様変わりする。
建物の入り口近くにあるシェアスペースにはソファーや観葉植物を配置。地域住民やデイサービスを利用している高齢者、ダンスレッスンに参加する子どもたちが自然と交流できる空間になっている。
将来的には、空間を活用して企業・クリニックのイベントや世代参加型ワークショップなども実施予定だ。
シェアキッチンでは、地域の主婦・高齢者による料理イベントを開催。お茶をしながらゆったりするのも自由。地域のカフェや飲食店に開放する日もあるという。デイサービス利用者が食とおしゃべりを楽しめる環境が整っている。
familink代表の金児大地さんは『多世代交流拠点ROOP』を通じて「世代を超えて、お互いの価値観や立場を認め支え合える街」を次世代に残していきたいと考えている。
「『街に開けた介護』で、一人ひとりの想いを大切にできる場所を創り、届けたいという想いからROOPを立ち上げました。このモデルを作り上げることができれば、他の地域でも取り入れてもらえるかもしれません。そうなれるように取り組んでいきます」
と、思いを語った。
高齢者にとって人とのつながりや交流ができれば、心に豊かさが生まれ、生きがいが得られることは間違いない。
介護サービスを受ける場所が、そのつながりの“場”となれば、自然と活発な人付き合いが可能になる。翻っては自身の健康だけでなく、地域住民や子どもたちにも良い影響となるだろう。
【データ】
familink
https://familink.jp
※familinkの発表したプレスリリース(2025年2月27日)を元に記事を作成。
写真/familink提供 構成・文/松藤浩一
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