「適量」「血糖値を上げない」炭水化物の摂り方 「炭水化物は食事全体の50~65%」「ごはんは冷まして食べる」
炭水化物の摂り方のポイント
エネルギー不足を防ぐためにはたくさん炭水化物を摂ればいいと思うかもしれないが、笠岡さんによれば、必ずしもそうではないという。エネルギー不足を起こさないための炭水化物の摂り方のポイントは、「エネルギー不足を起こさないように『適量』を摂取する」、「血糖値を『急激に上げないような食品、食べ方、調理法』を選ぶ」の2つだ。
「一気にたくさん摂るのは、血糖値を一気に上げることになります。そうした食習慣は血管を傷つけて糖尿病などのリスクを高めることになりますから、おすすめできません」
知っておきたい「GI値」とは
炭水化物を上手に摂るために知っておきたいのが「Gi値」だ。「GI値」とは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後血糖値の上昇を示す、食品に含まれる糖質の吸収度合を示したもの。一般的に、GI値70以上が高GI食品、56~69が中GI食品、55以下が低Gi食品とされる。
「GI値が低いほど血糖値の上昇はゆるやかな傾向にあるため、ゆっくり消化吸収される食品ということもできます」
ごはんは冷ますと低GI食品に
笠岡さんによると、GI値の観点からは、ご飯は冷まして食べるほうがいいという。冷ますことで、血糖値の上昇を緩やかにする効能を持つ食物繊維「レジスタントスターチ」が増えるためだ。
「炊きたてあつあつのご飯のままで食べるとGI値は高いのですが、『冷ます』だけでGI値が下がると考えられます」