薬に頼らず週3回の筋トレで血糖値を下げる! 太ももの筋肉を刺激する「7秒スクワット」をイラスト付きで解説【医師考案】
しゃがんで立ち上がる動作を10回で1セット、1セットごとに30秒から1分くらい休みを入れる。
【1】基本形となる「7秒スクワット」
<1>両足を肩幅より広げて立ち、両腕をまっすぐ前に出す。
※ガニ股になってもいいので足を大きく広げ、つま先はやや外側に向ける。
<2>5秒かけてゆっくりと腰を落としていく。
※おしりをしっかり後方に引きながら腰を落とす。曲げた膝がつま先より前に出ないようにする。
<3>太ももが床と平行になったら体を静止して2秒その状態をキープ。反動をつけず、立ち上がる。
※スクワット中は息を止めずに行なう。腰を落とすときは「1、2、3、4、5」、キープする時は「1、2」と声を出すと、自然に呼吸しながら動くことができる
<ポイント>
肝は5秒かけてゆっくりしゃがみ、その姿勢を2秒キープすること。
「両足を肩幅より広げて立ち、両腕をまっすぐ前に出します。その状態でお尻を後方に引きながら、徐々に腰を落としていきます。途中で息を止めず、『1、2、3、4、5』と声を出しながらやると良いでしょう」(以下、宇佐見さん)
【2】足腰がつらい人向けの「椅子利用スクワット」
<1>両足を肩幅より広げて立つ。両腕を伸ばして椅子の背(手すりでも可)をつかんで体を支える。
※お尻をしっかり後方に引きながら腰を落とす。曲げた膝がつま先より前に出ないようにする。
<2>5秒かけてゆっくりと腰を落としていく。
<3>太ももが床と平行になったら体を静止して2秒その状態をキープ。反動をつけず、椅子の背(手すりでも可)につかまったまま立ち上がる。
※体の後ろに別の椅子を用意し、椅子に座るような体勢で腰を落とし、2秒キープしたら一度座ってから立ち上がっても構わない。
※基本パターンと同じように、スクワット中は息を止めずに行なう。
<ポイント>
足腰に自信がない人は、椅子につかまりながらスクワットしても構わない。
「椅子の手すりをしっかりつかんで体を支えましょう。こちらも5秒かけて腰を落とし、その姿勢を2秒キープした後に立ち上がります」
【3】上半身に効果的な「7秒プッシュアップ」
<1>膝をつき、両手を肩幅より少し広く開いて床につける
<2>5秒かけてゆっくり肘を曲げていく
<3>胸が床につく直前で静止し、2秒間キープしてから腕を伸ばして<1>の姿勢に戻る
<ポイント>
三角筋(肩)や大胸筋など上半身の大きな筋肉を使う7秒体操がこちら。
「通常イメージする腕立て伏せとは違い、体の負担が少なくなるよう膝をついて行ないます」
「7秒スクワット」を3か月間続けたら血糖降下薬の服用が不要に
<1>~<3>ともに10回1セットとして3セット。1セットごとに30秒~1分程度の休憩を入れるのもポイントだと宇佐見医師。
「体を休めている時に筋肉はグリコーゲンを補充しようと血液中のブドウ糖を取り込みます。
1日3セットを週2~3日ほど行ないましょう。毎日やる必要はありません。筋量を増やすには1~2日休みを入れるのが運動理論上のセオリーだからです」
宇佐見医師はこれまで、7秒スクワットで血糖値が改善した多くの患者を見てきたと話す。
「ある70代の患者さんは3か月間の実践で空腹時血糖が186mg/dlから117mg/dlに下がった。血糖値が安定してきたため、併用していた血糖降下薬の服用をやめることができました」
ヘモグロビンA1cの値が半減した人もいるという。まずは体を動かすことからはじめたい。
写真/PIXTA
※週刊ポスト2024年12月6日・13日号
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