常温で長期保存できる【おいしい非常食うどん」ランキング「1位はコシやのどごしがよく器も不要」
何の前触れもなく起こる自然災害。地震や大雨といった災害に備えて、食料の備蓄はとても大切だ。非常食といえば、開封するだけで食べることができる乾パンやビスケットをイメージする人も多いが、最近では白米やおかずのほか、麺類などさまざまな種類が販売されている。今回は、防災のプロが食べて納得の非常食の中から本格派のうどんを紹介する。
教えてくれた人
石榑亜紀子さん/防災士・気象予報士。大雨や地震などの災害時にすべき備えをテレビやラジオ、WEBで発信。スイーツコンシェルジュでもあり「お菓子で防災」を提案。
鈴木佳世子さん/防災クッキングアドバイザー・料理家。阪神淡路大震災で被災した経験を活かし、熊本地震では、自炊支援を行う。最小限の材料や火力で簡単に作れる料理が得意。
飯田和子さん/日本災害食学会災害食専門員・栄養士。日常時と非常時の垣根をなくす「フェーズフリー」の食を提案。著書に『備えいらずの防災レシピ』(東京法令出版)。
草野かおるさん/防災士・イラストレーター。16年間の防災活動をもとに、イラストでわかりやすく情報発信。著書に『おうち避難のためのマンガ防災図鑑』(飛鳥新社)。
カップ、冷凍麺には負けないおいしさ!非常食の「うどん」を防災のプロが食べ比べ
採点方法/識者4名が3つの項目ごとに各10点満点で評価し(合計30点満点)、合計値の平均を「総合的なおいしさ」として順位を出しています。情報は3月中旬のものです。商品は、特記があるもの以外、3年以上の長期保存対応。価格は編集部調べ。
※評価コメントは、(石)が石榑亜紀子さん、(鈴)が鈴木佳世子さん、(飯)が飯田和子さん、(草)が草野かおるさん。
<おいしい非常食ランキング・うどん編>
【4位】『米粉でつくった山菜うどん』(尾西食品/71.5g・500円)
合計ポイント:20.3点/味つけ:6.5 麺のコシ:7.5 バランス:6.3
山菜などの具の存在感はほぼなかったのが残念…!
熱湯を注いで7分。常温で5年保存できる。
【3位】『おいしさにこだわった保存食 カレーうどん』(テーブルストック/320g・756円)
合計ポイント:20.9点/味つけ:6.8 麺のコシ:7.3 バランス:6.8
麺にコシはあるがモチモチ感が強すぎか…!
封をしたまま沸騰したお湯で温める。常温で5年保存。パッケージは自立するので袋のまま食べることができる。
【2位】『シェフズストック ピリッと本格カレーうどん』(ドウシシャ/250g・648円)
合計ポイント:24.6点/味つけ:8 麺のコシ:8.3 バランス:8.3
噛む機会が減る災害時に、コシのある麺!
封をしたまま沸騰したお湯で温める。常温で5年保存。パッケージは自立するので袋のまま食べることができる。
「スープに旨みがあって名前の通り、本格的。お肉入りもうれしい」(石)。「麺のコシが強く、太くて食べ応えのある麺。カレーの粉っぽさがやや気になる」(飯)。
【1位】『IZAMESHI おだしじんわりきつねうどん』(杉田エース/73.4g・799円)
合計ポイント:26.5点/味つけ:9 麺のコシ:8.5 バランス:9
つるりとしたのどごし。甘いお揚げがうれしい!
缶にお湯を注ぐだけ。賞味期限は3年。
「関西風のだしがきいていてほっこりする。お揚げも甘くて美味。やや値が張るので贈答品にしたら喜ばれそう」(鈴)。「薄すぎず、絶妙な味わいのだしが身体に染みわたる」(石)。「細麺だけどコシがあり、食べやすい」(飯)。
* * *
「非常食は持ち運びやすく、調理行程が少ないので、キャンプや登山時にも人気。普段から使い方を覚えておくと非常時に焦らずに済みますよ」(石榑さん)
撮影/玉井幹郎 スタイリング/木村柚加利 デザイン/鹿島一寛 調理補助/近藤鈴佳 取材・文/勅使河原桜
※女性セブン2024年5月9・16日号
https://josei7.com/
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