女性も薄毛になるのはなぜ?「FAGA(女性型脱毛症)」特徴や対処法、女性用育毛剤を紹介
薄毛=男性というイメージは根強いが、テレビでは女性用ウィッグのCMをよく目にするし、「女性セブン」の調査によると女性読者の70%も薄毛を実感しているよう。そもそもなぜ女性も髪が薄くなるのか。女性用の育毛剤を手掛けるメーカーの担当者に話を伺った。
なぜ女性も髪が薄くなるのか?
日本人女性の髪の場合、1cm2あたり約180本以上、かつ、毛穴1つから2~3本生えている状態が正常とされている。
「しかし加齢などにより、1つの毛穴から1本しか生えない、本数は変わらないものの髪が細くなる、新しく生えてこないなど頭髪密度が減少すると、うっすらと頭皮が透けて見えるようになる。これが女性の薄毛の特徴です」(大正製薬担当者・以下同)
更年期以降は女性ホルモンの分泌量が減り、男性ホルモンとのバランスが崩れる。すると髪のヘアサイクルが乱れ、成長期間が短くなるため薄毛が進行する。
「FAGA(女性型脱毛症)」と呼ばれるその症状は頭頂部から後頭部にかけての部分や、生え際から頭頂部にかけての分け目、左右の生え際などが薄くなる。
薄毛の症状と対策「紫外線に要注意」
ほかにも、ライフスタイルや生活習慣が原因の薄毛もある。ポニーテールなど、髪を強く引っぱるヘアアレンジによる「牽引性脱毛症」、産後に起きる「産後脱毛症」、不規則な生活やストレスなどが関与する「脂漏性脱毛症」などタイプはさまざまだ。薄毛を進行させないために、どのような対策を講じればよいのだろうか。
「バランスのとれた食事と適度な運動といった、規則正しい生活を心がけましょう。そして薄毛・抜け毛予防にはたんぱく質やビタミンB群・ビタミンC・ビタミンE・亜鉛などが重要です。また過度なダイエットは、毛細血管から染み出る栄養分が減り、髪を作り出す毛母細胞の活動が弱まってしまいます」
外出の機会が増えるこれからの季節に、気をつけることは?
「紫外線は肌と同様に頭皮にも悪影響を及ぼします。外出の際は帽子や日傘を使うなど、頭皮に直接浴びないように気をつけましょう」
注目の育毛剤4選「日々の地道なケアも重要」
頭皮の状態が悪くなると、当然、髪にも悪影響を及ぼす。顔に化粧水をつけるのと同じように頭には育毛剤をつける。日々の地道なケアも重要なのだ。
女性のヘアサイクルに着目した、女性のための育毛剤
育毛剤『薬用 麗豊』(医薬部外品)120ml 5500円/ハーバー研究所
育毛環境を整えることと、頭皮環境を整えることにこだわった。独自成分のニンジンエキス(湿潤剤)も配合。年齢とともに「退行・休止期」が長くなるヘアサイクルに着目し、改善を目指す。
独自技術により有効成分をナノカプセル化
『ラボモシルキーソフト ローション』(薬用育毛剤)(医薬部外品)90ml 6600円/アートネイチャー
カンカエキスやエゾウコギエキスなど、保湿成分が頭皮の環境を健やかに保つ。これらの有効成分をナノカプセル化しているため界面活性剤は未使用。
生薬の力で、太く長く抜けにくい髪を育む
『モルティ 薬用育毛地肌セラム』(医薬部外品)130g 1408円(編集部調べ)/バスクリン
ショウキョウエキスやセンブリエキスなど、生薬を中心とした4つの有効成分が血行を促進し、毛根を活性化。抜け毛を予防し育毛を促す。
発毛効果が認められた「ミノキシジル」配合の医薬品
『リアップリジェンヌ』(第1類医薬品)60ml 5763円/大正製薬
ミノキシジルに加え、毛細胞への栄養補給や、皮脂の酸化を防ぐなど髪を生み出す力をサポートする3つの成分と、乾燥しがちな頭皮に潤いを与えるヒアルロン酸Naを配合。
取材・文/藤岡加奈子 イラスト/スヤマミズホ
※女性セブン2024年3月28日号
https://josei7.com/
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