あなたの介護サービス自己負担額は1割?それとも3割? 知っておきたい介護保険サービスの基礎知識をわかりやすく解説
段階別で早わかり!「要支援・要介護の違いがわかる介護区分表」
介護サービスは、介護区分によって利用できるサービスが異なる仕組み。ここでは介護区分ごとの目安となる心身の疾患を確認しよう。
□自立(非該当)
日常生活をひとりで支障なく送ることができる。まだ介護が必要ではない状態。
■要支援1
食事や排泄などの日常生活は、基本的に自分ひとりで行うことができる。ただし掃除や身の回りのことなど一部においては、見守りや手助けが必要な状態。
適切なサポートがあれば、要介護状態になるのを防ぐことができる。
■要支援2
食事や排泄などの日常生活は、ほぼ自分ひとりで行うことができるが、歩行などの動作に何らかの支えを必要とする。
要支援1と比べ、支援を必要とする範囲がやや広い。適切なサポートで要介護状態になることを防げる。
●要介護1
基本的に日常生活は自分ひとりで送れるが、排泄や入浴などに見守りや介助が必要な状態。要支援2よりも身体能力や思考力の低下、認知機能の低下などがみられる。
●要介護2
自分だけで起き上がったり、立ったり、歩いたりするのが困難。爪切りや着替え、歩行などにも介助を必要とする状態。 「薬をのむのを忘れる」「食事をしたことを忘れる」など、認知症の初期症状がみられたり、問題行動をとる場合も含まれる。
●要介護3
起き上がり、歩行、食事、着替え、排泄、歯みがきなど、日常生活全般において、基本的に介助を必要とする状態。全般的な認知機能の低下や、徘徊などの不安行動をとる場合もみられる。
●要介護4
排泄、食事、入浴、着替えなどのすべてにおいて介助がないと日常生活が送れない状態。
大幅な思考力の低下などもみられ、意思疎通が難しくなる。認知症のさまざまな症状への対応も必要になってくる。
●要介護5
日常生活全般が自分ひとりではまったく行えないため、寝返りやおむつの交換、食事などすべての面で介助が必要な状態。
コミュニケーションをとることや、会話などの意思疎通も困難に。基本的には寝たきりの状態。
取材・文/苗代みほ イラスト/あらいぴろよ 写真/PIXTA
※女性セブン2024年2月29・3月7日号
https://josei7.com/
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