いまこそ行きたい!<北陸・福井の旅>新幹線延伸で注目「東尋坊の絶景、最高級の越前ガニ」
北陸・福井県は、断崖絶壁が美しい東尋坊や越前ガニも有名。しかし福井は、能登半島地震による直接の被害は少なかったにもかかわらず、“海の近くだから危険”などの風評被害に遭い、観光客が激減。そんな状況から、政府は旅行代金を50%補助する「北陸応援割」を3~4月に実施予定だ。さらに、3月16日には福井・敦賀まで北陸新幹線が延伸される。この機会に旅行で北陸・福井を訪れてみませんか?
北陸応援割&新幹線延長!今こそ福井へ「ぜひ“来られ”!」
地震による直接の被害は少なかったにもかかわらず、“海の近くだから危険”などの風評被害に遭い、東尋坊エリアの観光・宿泊業はひっ迫した状況にあえいでいる。だが、取材を通して感じたのは悲壮感ではなく、そこに携わる人たちの団結力と北陸人ならではのあたたかさだった。
「元日は大盛況でしたが、翌日からめっきり人は減り、先日は乗船予約が初めてゼロを記録しました。コロナ禍よりも厳しい状況です。飲食店や土産屋も、仕入れた食材や商品の消費期限が迫り、廃棄や処分の危機にあります。そんな中ですが、被災地の少しでも早い復興を願って地元観光協会一同で寄付を行いました。ぼくらはみんな、つながっているから。
新幹線の新駅開業に合わせて船の内装をラグジュアリー仕様にするなど、いまできることに全力を注いでいます。東尋坊に、北陸に、ぜひ“来られ”!」(東尋坊観光遊覧船・代表取締役 阪本浩三さん)
※国土交通省・観光庁「北陸応援割について」https://www.mlit.go.jp/kankocho/page06_000372.html
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東尋坊 観光遊覧船
日本海を一望できる景勝地。海食によってできた最高約25mの絶壁で知られる、国の名勝・天然記念物(写真は2022年撮影)。東尋坊観光のメインともいえる、遊覧船でのクルージング。
ドラマでもおなじみの崖は船に乗り込み海側から眺めるとまた印象が異なり、岩肌の芸術的な美しさに目を奪われる。以前は行列必至だったが、現在は営業しているのにチケット売り場周辺の人影はまばら…。カニシーズンにもかかわらず、閑古鳥が鳴く東尋坊商店街。いまが空いている東尋坊を観光するチャンス。
住所:福井県坂井市三国町安島64-1
営業時間:11~3月は9:00~15:30、それ以外は~16:00
定休日:年末年始、海の状況により運休の場合も
三国温泉宿「おおとく」
以前から食通には知られた宿で、11月からのカニシーズンはほぼ満室状態だったが、キャンセルが相次いだという。
「いまは3月からの再スタートの準備期間と考え、よりよい宿づくりに励んでいます。たとえば、地元伝統の『安島モッコ刺し』を装飾に取り入れた客室の導入や、部屋風呂の源泉かけ流しへの変更計画など。カニはもちろん、地の魚をふんだんに使った料理も、さらに磨きをかけて皆さんをお待ちしています」(宿のスタッフYさん)
住所:福井県坂井市三国町安島24-51-2
時間:チェックイン15:00~、チェックアウト~10:00 料金:1泊2食つき1人3万円~
写真/北原千恵美 取材・文/川口ユウ
※女性セブン2024年2月29・3月7日号
https://josei7.com/
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