北陸応援の旅<富山県>を現地取材「世界遺産の合掌造り集落、万葉集に詠まれた雨晴海岸の絶景」
北陸に行きたいけど「旅行に行きたいけど復興してから…」と気にしているかたへ、北陸・富山県のおすすめ観光スポットを現地レポート!能登半島地震で大きな被害を受けた地域以外は、安全が確認されて営業が再開されている。いまこそ行くべき北陸、世界遺産や氷見のぶりなど見どころも満載、富山を旅して被災地を応援しませんか。
※国土交通省・観光庁「北陸応援割について」https://www.mlit.go.jp/kankocho/page06_000372.html
高岡市 国定公園 雨晴海岸
1.8mの津波が押し寄せたとされ、付近にはビニールシートで覆われた箇所も多く見られる雨晴海岸。撮影時は雪もちらつく雨天だったが、天気がよく空気が澄んだ日は、富山湾越しに標高3000m級の立山連峰が見渡せる絶景スポットだ。
目の前にある「道の駅・雨晴」では24時間開放されている展望デッキがあり、海沿いを走るJR氷見線の列車の撮影スポットとしても人気を博している。
住所:富山県高岡市太田雨晴
南砺市 世界遺産 相倉合掌造り集落
20棟の合掌造り家屋が現存し、中には江戸時代に建てられ築300年超のものもある。
「実際に暮らしが営まれ、こまめに修繕がなされているから、建物が朽ちないんです」と「世界遺産相倉合掌造り集落保存財団」事務局長の中島さんは話す。集落保全活動の費用は観光駐車場の収益で賄われているため、観光客激減は大打撃だ。
「この辺りもすごく揺れましたが、建物への大きな影響はありませんでした。相倉は元気です!」。
住所:富山県南砺市相倉611
営業時間: 8:30~17:00
定休日:なし
富山市 ガラス美術館
世界的な建築家の隈研吾氏が設計を手掛けた複合施設内にあり、美しく表情豊かな現代ガラス芸術作品を中心に展示。地震の影響により2週間ほど臨時休館していたが、現在は再開している。
「今後は被災にあったかたがたに少しでもホッとできる時間を過ごしていただけるよう、スタッフ一同尽力していきます」(館長の土田ルリ子さん)。
住所:富山県富山市西町5-1
営業時間: 9:30 ~ 18:00(金・土は~20:00)
定休日:毎月第1・第3水曜日・年末年始休館
氷見市 氷見漁港場外市場 ひみ番屋街
断水が続き、全店が営業再開したのは1月27日。
「その間、提供できなかった氷見ぶりなどの食材は、被災者のかたがたに無料で提供いたしました。能登の入り口、氷見から復興へとつなげるべく、今後も被災地の特産品などを積極的に販売し、少しでも力になれればと思っています」(事業部長の尾町和広さん)。
つるりとした食感とのどごしが自慢の氷見うどん。「おすすめはシンプルな“冷ざる”です。氷見うどん本来のおいしさが味わえますよ」(尾町さん)。
氷見名物のブリづくしのゴージャスな内容。しゃぶしゃぶをはじめ、脂ののったブリをさまざまな調理法で味わえる。
住所:富山県氷見市北大町25-5
営業時間:店舗によって異なる
定休日:元日
撮影/北原千恵美 取材・文/川口ユウ
※女性セブン2024年2月29・3月7日号
https://josei7.com/
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