「年をとるとお酒は弱くなる?」「下戸・酒豪は生まれつき?」お酒にまつわるQ&Aに医師が回答
【A】はい、分解速度が落ちます
「老化で肝臓機能が落ち、アルコール分解速度が落ちるうえ、体の水分比率も下がるので血中アルコール濃度が上がりやすくなります」(栗原さん)。年々弱くなると思おう。
【Q6】迎え酒(※)って効く?
【A】勘違い! 依存症の第一歩に‼
「アルコール依存症ではお酒を控えると禁断症状が起こります。それに耐えられずお酒を飲むわけですが迎え酒はこれと同じ。繰り返すと依存症になる可能性が」(葉石さん)
(※)二日酔いを改善するためにさらにお酒を飲むこと。これでつらさが和らぐともいわれる。
【Q7】体が大きい人ほど酒に強い?
【A】一般的にはそう。個人差アリ!
体重1kgあたり1時間で0.1gのアルコールを処理できるとされるため、体が大きい人ほど分解処理速度が速くなる。とはいえ、体が大きいからたくさん飲んでもいいということにはならない。個人差もあるので、自分の分解処理力を以下の計算式で知っておこう。
<アルコールが抜ける時間の計算式>
純アルコール量÷1時間に分解できるアルコール量(体重【kg】×0.1)
【Q8】休肝日は必要?
【A】ストレスのない範囲で設けて
厚生労働省は、週に3日以上の休肝日があると、多量の飲酒をしていても総死亡リスクとがんによる死亡リスクの増加が抑制されると報告しており、週に1回以上の休肝日をすすめているが…。「お酒好きに飲酒をがまんさせるとストレスになり逆効果。それに、休肝日明けにガブ飲みしたら意味がありません。1週間で純アルコール量を140~280gに抑えられれば問題ありません」(栗原さん)。
取材・文/鳥居優美 イラスト/とげとげ。
※女性セブン2023年12月14日号
https://josei7.com/
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