5人の医師が明かすお酒の飲み方「赤ワインはペットボトルに注ぐ、ビールは常温で」
今、コロナ禍となって医療に携わる方々は、多忙を極めてストレスも多く抱えているのは、想像に難くない。医師の先生方は、リフレッシュや癒しのために、時々おうちでお酒をたしなんでいるそうだ。そこで、お酒が好きな医師5人の先生に、ご自身が実践しているお酒とのつきあい方を教えてもらいました。
秋津医院院長 秋津壽男さん
ワインは開栓すると翌日には酸化して味も香りも変わってしまいます。かといって、750ml入りのボトル1本をひとりで飲み切るのは大変です。
そこで私は、200mlや350ml入りの飲料を摂った際、そのペットボトルを捨てずにとっておく。で、ワインを開栓する前に「今日はこれぐらい飲もう」と量を決め、半分ほど飲むなら、ワインを開けたらすぐに350mlのペットボトルに注ぐ。このときワインが少しあふれるくらい入れてキャップをすると、空気に触れないため酸化を防げます。冷蔵庫に入れておけば1週間はおいしいまま保存可能です。
ビールは年中常温で楽しむ派。ドイツやベルギーなど、ビールの本場ではあまり冷やしません。ビールの味を楽しむなら、冷やさずにゆっくりと飲む方が堪能できます。ビールは135ml、250ml、350ml、500ml入りの缶を常備し、そのときのモードに合わせて大きさをチョイス。小さいサイズは割高になりますが、「もったいないから飲み切ろう」というような“ムダ飲み”を防げます。
アッヴィ合同会社 浅部伸一さん
お酒は毎日の習慣。主に日本酒かワインを食事に合わせて選んでいます。つい進んでしまうので、適量の20gを守るのは難しいですね。また、若い頃はよくお酒の失敗もしました。店やタクシーに忘れ物をしたこともたびたびでしたよ(笑い)。
久里浜医療センター院長 樋口進さん
毎晩、自宅で赤ワインを楽しんでいます。量はグラス2杯が基本。純アルコール量が20gを超えないように気を使っています。その量だと、私の場合は約3時間でアルコールが分解されるので、就寝前にはお酒が抜けていますよ。
横浜市立大学附属病院准教授 米田正人さん
一日のシメはビール。ただし、酒代は小遣いから捻出しているため「第三のビール」が定番。ワインなら紙パック入りですね。とはいえ、盆と正月は奮発して、日本酒「久保田」の千寿や萬寿を堪能。メリハリのある酒ライフを送っています。
倉敷芸術科学大学名誉教授 須見洋行さん
お酒は香りを楽しみ、贅沢な時間を作ってくれるもの。コーヒーにも通じるところがあると感じています。いま、お気に入りのスタイルはグラスに大きな丸い氷を入れたオンザロックです。そんなゆったりとした時間がとても大切です。
教えてくれた人
秋津医院院長 秋津壽男さん
アッヴィ合同会社(自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科元准教授)浅部伸一さん
久里浜医療センター院長 樋口進さん
横浜市立大学附属病院准教授 米田正人さん
倉敷芸術科学大学名誉教授 須見洋行さん
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2022年2月3日号
https://josei7.com/
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