実は秋はカビが繁殖しやすい!「猛暑で酷使したエアコンは要注意」家の中のチェックポイント
家の中にはカビが増殖する場所がいっぱい。15か所それぞれの対処法を伝授します。
【1】壁にくっつけた家具
エアコンの正面に家具があると、気流に乗ったホコリが移動し、家具の後ろなど、わずかな隙間にホコリや湿気が蓄積する。5cm以上は隙間を開け、空気の通り道を作って。
【2】エアコン下にたまるホコリ
エアコンの風は、ホコリを巻き上げながら壁に当たり、最終的には吸気口からエアコンの内部に戻ってくる。ホコリはカビのエサになるので、エアコンの周囲はカビが発生しやすい状況に。また、衣類や紙類の周囲に風が当たり、ホコリが停滞すると湿気やすく、カビ発生の原因になる。
【3】カーテンレールで部屋干し
洗濯物の水気がカーテンや壁紙にも移り、カビの原因に。窓ガラスが結露しやすい冬場は特に注意を。
【4】窓や壁際の加湿器
冬に窓の近くに加湿器を置くと、加湿器から出る水蒸気が部屋に行きわたらずに窓付近で結露。窓や壁、カーテンにカビを増やす原因に。置き場所は、なるべく部屋の中央の、少しだけ高い位置に。
【5】畳の上のカーペットやラグ
畳は吸湿性が高いため、風通しの悪い部屋だとカビが発生しやすい。その上にカーペット類を敷くと、ますます湿気がこもりやすくなり、カビとダニの温床に。
【6】ぎゅうぎゅう詰めの押し入れ
風通しの悪い押し入れも湿気がカビを呼び込む。風の通り道になる隙間を作り、扇風機やサーキュレーターで風を流して湿気を飛ばすといい。除湿剤はこまめに取り換えて。
【7】シンクと排水口
エサとなる汚れと水分があれば、雑菌やカビはすぐに発生。シンクの周囲や排水口にヌメリがあれば、カビ増殖へのカウントダウン。きちんと掃除をし、水分を拭き取ること。
【8】湿気のこもった寝具
睡眠中に出る汗で常にジメジメしている寝具は、カビの絶好のすみか。特に敷布団、マットレス、枕は天日干しや布団乾燥機で定期的に乾燥を。
【9】エアコン直撃の枕元
夏場に冷風が直撃していた布製品には、カビや細菌が大量に発生しやすい。ホコリも舞いやすいため、就寝中に吸い込んで健康を損なう恐れも。
【10】手入れ不足のエアコン
夏場の冷房運転により、エアコン内部が結露してカビが発生している可能性大。使用期間中は2週間に1度、面倒でも1か月に1回はフィルターの掃除を。1~2年に1度は専門業者にエアコン内部の洗浄を依頼するのがベスト。
【11】閉めっぱなしの下駄箱
扉を閉めっぱなしの下駄箱は湿気やホコリがたまりやすい。時おり扉を開けて風を通し、除湿剤も併用して。
【12】濡れたままの傘や靴
雨で濡れたままにしているとカビが発生しやすい。必ず乾かしてからしまうほか、アルコールを染み込ませた古布などで表面を拭くと除菌できる。
【13】湿気が充満している浴室
高温多湿で、カビの栄養源になる皮脂や石鹸カスの汚れがたまりやすい浴室は、カビの危険地帯。目に見えなくても天井に黒カビが潜んでいるので、季節を問わず徹底した掃除とカビ対策が必要。
【14】洗濯物が入れっぱなしの洗濯機
洗濯機は洗濯・脱水層と水槽が二重構造になっているので内部が乾きにくく、汚れもたまる。風も通らないため、カビの格好の培養地に。洗濯物を入れっぱなしにすると、よりカビが増殖しやすくなる。
【15】濡れたままのマット類
濡れたままのマットを床に置きっぱなしにしておくと、水分がこもってカビが発生しやすくなる。使用時だけ敷き、濡れたらできるだけ天日干しを。
イラスト/いばさえみ 取材・文/山下和恵
※女性セブン2023年11月9日号
https://josei7.com/
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