乳がん早期発見は「触るより観察」推奨へ 最新の検診&セルフケアのポイントを専門医が伝授
セルフチェックの仕方や、変化を感じて欲しいポイントなどを紹介する。
チェック1 “いつも”の状態を知っておく
着替えや入浴時など、裸になるタイミングで、乳房の大きさ、硬さ、月経の周期に連動した変化などを観察する習慣をつけることが大切。いつもの状態を覚えておくことが異変に気づくための第一歩となる。
チェック2.乳房の変化に気をつける
乳房の変化として注目してほしいポイントは右の4つ。これらの症状がある場合、検診を待たず、すぐに医療機関を受診しよう。乳がんではなくても、何らかの異常が起きている可能性が高い。
◆注意ポイント
□ 乳房のしこり
□ 乳房の皮膚のくぼみや引きつれ
□ 乳頭からの分泌物
□ 乳頭や乳輪のびらん(ただれ)
チェック3. 変化に気づいたらすぐ病院へ
乳がんの初期症状で最も一般的なのがしこり。しかし、正常な乳腺にもこりこりした感触があり、乳がんかどうかは専門医でないとわからない。体が元気でも、変化や不安な点があればすぐに病院へ。
チェック4. 40才以降は2年に1回、検診を
国の指針で、2年に1回、40才以上の女性は、マンモグラフィー検査が受けられる。無料の地域が多いので必ず受けたい。更年期などでホルモン療法を行っている場合、毎年自主的に行おう。
取材・文/青木まき子 イラスト/藤井昌子
※女性セブン2023年10月12・19日号
https://josei7.com/
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