兄がボケました~若年性認知症の家族との暮らし【第220回 明日からショートステイ!】
若年性認知症を患う兄に施設入居に向け、準備を進めている妹のツガエマナミコさん。まずは、特別養護老人ホーム(特養)でショートステイのお試しをすることになりました。いよいよ明日からお泊まりにでかけるにあたり、マナミコさん自身も心の準備も必要な様子です。

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普通に暮らせるだけで幸せ
昨日、夕食の支度をしていると、兄がキッチンにやってきておもむろにパンツをさげたので「ここはダメ! トイレはあっち!」とトイレまでお連れしたツガエでございます。こういう家族が世の中にはどれだけいるのでしょうか…。
今朝の新聞も日本の高齢化を取り上げておりました。総人口に対する高齢者の割合が過去最高で、10人に1人は80歳以上。それに伴い高齢就業者数は過去最高となっているそうです。産業別にみると農業・林業の高齢化が目立っているとのこと。わたくしが生きている間に急激に社会や世界がゆがんできたように感じております。それとも、いつの時代もこうだったのでしょうか?
誰が悪いというわけではなく、これが「個人の幸せ」を追い求めてきた結果のような気がしています。「平和ボケ」と言ってしまうと「じゃ戦争すればいいのか?」という議論になりがちですが、そうではなく、もうそろ