日本人は「世界一睡眠が足りていない国民」だった!「明るすぎる照明」と「長風呂」が快眠を妨げる原因に
いい眠りには、夜の入浴も欠かせない。雨晴クリニック院長の坪田聡さんが言う。
「副交感神経を優位にするために、必ず湯船につかってほしい。湯船で体が温まると、内臓の温度である『深部体温』が一時的に上がり、それが入浴後に下がることで自然な眠気が訪れます。お湯は38~40℃のぬるめがベスト。10~20分くらいつかると、深部体温が1.5℃ほど上がり、1~2時間で下がってくるので、布団に入る1時間ほど前に入浴を終えるのがおすすめです」
リラックス効果の高い入浴剤を使うのもいいが、発汗効果の高いものを使うなら、長風呂には注意したい。
「発汗効果が高いとされるエプソムソルトや、唐辛子やしょうがの成分の入ったものは深部体温が下がるまでに3時間近くかかることもあり、寝つくのが遅くなってしまいます」(西川さん)
教えてくれた人
西川ユカコさん/昭和西川・代表取締役副社長。睡眠研究家、宮崎総一郎さん/中部大学・生命健康科学研究所特任教授、坪田聡さん/雨晴クリニック院長
写真/PIXTA、写真AC
※女性セブン2023年8月3日号
https://josei7.com/